Kakuya Ohashi and Dancers

プロトコル・オブ・ヒューマニティ

長谷敏司×大橋可也&ダンサーズ

protocol of humanity (photo: GO)

作品写真(撮影:GO)

protocol of humanity (photo: Yota Kataoka)

作品写真(撮影:片岡陽太)

「プロトコル・オブ・ヒューマニティ」ダイジェスト

「プロトコル・オブ・ヒューマニティ レイヤー1」全編

「プロトコル・オブ・ヒューマニティ レイヤー2」全編

そいつは、自分で人間性を持ってない。だから、人間らしさを全部外から振り付けしてやらなきゃならない。
小説『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』より

ヒューマノイドロボットが街なかにあふれ、人工知能がつぶやき続ける。
人間の振る舞いが人間でないものによっておこなわれる世界で、
テキストと身体から、人間をかたちづくるプロトコル(手続き)を探る。

Layer1

出演(登場順):大橋悠太、吉田圭、ヒューマノイドロボット、山本晴歌、平多理恵子、田端春花

Layer2

出演(登場順):伊藤雅子、ヒューマノイドロボット、皆木正純、大熊聡美

振付・構成・演出:大橋可也
原作:長谷敏司
音楽:涌井智仁

参照テキスト
『あなたのための物語』
『BEATLESS』
『allo, toi, toi』 (『My Humanity』収録)
『父たちの時間』(『My Humanity』収録)
『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』

上演日:2016/10/28-11/1
会場:アースプラスギャラリー

照明:筆谷亮也
衣装:ROCCA WORKS
舞台監督:原口佳子(モリブデン)
ロボットモーション制作:koya
オープニング映像制作:齋藤俊太
制作補佐:古郡稔
広報:岩崎阿沙子(一般社団法人ノマドプロダクション)
グラフィックデザイン:石塚俊
イラストレーション:hakke
プロジェクトメンバー:長島確、西村恵子、松下祐介、直野廉、直井理恵、山口直希、加藤雄大、坂上翔子、野井杷絵、横山八枝子、菅野孝徳
撮影:GO、片岡陽太
受付スタッフ:古舘奈津子、前田尚子、山田歩、唐鎌将仁

主催:一般社団法人大橋可也&ダンサーズ
共催:EARTH+GALLERY
助成:芸術文化振興基金
協力:公益財団法人セゾン文化財団、株式会社さわコーポレーション、株式会社ジェネフィア、株式会社早川書房

[プロフィール]
長谷敏司(はせさとし)
1974年生まれ、SF小説家。2009年、仮想人格と科学者との交流を描いた『あなたのための物語』(早川書房)で日本SF大賞ノミネート。2012年、 近未来における「ヒト」と「モノ」のボーイ・ミーツ・ガールを描いた『BEATLESS』(角川書店)で日本SF大賞ノミネート。2014年に発表した短編集『My Humanity』(早川書房)で日本SF大賞受賞。人工知能学会倫理委員会のメンバーでもある。

大橋可也(おおはしかくや)
一般社団法人大橋可也&ダンサーズ代表理事・芸術監督。1967年、山口県宇部市生れ。1993-1997年、和栗由紀夫に舞踏を師事。1995年より独自の活動を始め、1999年より振付作品の発表をおこなう。2013年、「第44回舞踊批評家協会賞新人賞」を受賞。Java/.NET/GeneXusなどの技術領域を中心にソフトウェアのエンジニアとしても活動し、ソフトバンク社のヒューマノイドロボット「pepper」のアプリケーション開発も手掛ける。

皆木正純(みなきまさずみ)
1995年、渡仏。2001年に帰国後、アルバイトをしながら小劇場の舞台、自主制作映画などにたずさわる。2005年より大橋可也&ダンサーズの作品に参加、ほとんどの作品で主要な役割を務める。

平多理恵子(ひらたりえこ)
平多正於舞踊研究所所属。現代舞踊協会、日本民俗芸能協会会員。Laatikkoダンス教室を沼口賢一と主催。「SO&CO.」ダンサー。「YLO」ダンサー。2015年、大橋可也&ダンサーズ作品『ヘヴィメタル』に参加。 平成8年度文化庁新進芸術家国内研修員。平成11年度文化庁新進芸術家海外留学制度在外研修員、パリにて研修(ピーター・ゴス)。1998年、第55回東京新聞主催全国舞踊コンクール現代舞踊第一部一位、文部大臣賞受賞。

山本晴歌(やまもとはるか)
東京都出身。『春の祭典』(2010年)のエキストラでの参加を機に、幾つかの大橋作品に参加。 そもそも自分の存在をうまく認識できておらず、他者や環境から受取る膨大な情報によって何とかこの空間に自分が象られているのだなと思っています。膨大な情報の手続きによって存在している点では、ロボットもわたしも同じだと思って今回おどらせて頂きます。

伊藤雅子(いとうまさこ)
日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。2013年、東京大学大学院在学中に盟友、木場裕紀とともに「MACOBA Dance Company」を設立。駒場キャンパスを拠点とし知と実践が交差する場の創成を趣旨とした活動を始める。これまでフランス、アメリカ、シンガポール、韓国など国内外で作品発表、研究発表、ワークショップを行ってきた。

大熊聡美(おおくまさとみ)
杉山聡美・西田多輝子にクラシックバレエを習う。お茶の水女子大学でモダンダンス、コンテンポラリーダンスに出会う。現在は大塚のJAZZ BAR「TAKE FIVE」にて源氏名・舞として活動しつつ、ダンサーとして舞台や映画で踊ったり、時に作品創作にも手を染めるなど、何かと血迷った人生を謳歌している。

吉田圭(よしだけい)
兵庫県神戸市出身。10歳よりジャズダンスを始める。高校時、ダンス部にはいり創作ダンスを学ぶ。現在、日本女子体育大学舞踊学専攻在学中。大学入学と同時にコンテンポラリーダンスを始める。ダンプロ企画「ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん」では鈴木ユキオ、伊藤キムの作品に出演。2014年、大学の同期とグループ「tantan」を結成。2015年、「関かおりPUNCTUMUN」に所属し、活動中。

田端春花(たばたはるか)
青森県八戸市で育つ。6歳よりモダンダンスを中村美枝子に師事。16歳より磯島未来にコンテンポラリーダンスを師事。八戸東高校表現科にて映像表現や舞台芸術を学ぶ。現在日本女子体育大学舞踊学専攻在学中。2014年より大学の同期6人で結成した「tantan」で活動中。「ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらん」では鈴木ユキオ、平原慎太郎、笠井瑞丈の作品に出演。

大橋悠太(おおはしゆうた)
1994年7月14日生まれ。埼玉県出身。現在、日本大学芸術学部演劇学科4年。幼少期に声優に憧れて、高校で演劇部に入部。そこで演劇の魅力に惹かれ俳優を志し、今に至る。主な出演作として演劇大学連盟共同制作vol.3『カノン』他多数。

大橋可也&ダンサーズ(おおはしかくやあんどだんさーず)
1999年、結成。土方巽直系の舞踏振付法を基に現代社会における身体の在り方を問うダンスカンパニー。代表作に、秋葉原連続殺傷事件に想を得た『帝国、エアリアル』(2008年、新国立劇場小劇場)、飛浩隆の長編小説を題材にした『グラン・ヴァカンス』(2013年、シアタートラム)。江東区を舞台にしたリサーチに基づくプロジェクト「ザ・ワールド」を進行中。