Kakuya Ohashi and Dancers

テンペスト

「テンペスト」全編

プロローグ
第一幕 モンスター
第二幕 教育
第三幕 船底の夢
第四幕 すばらしい新世界

参照テキスト
『テンペスト』(ウィリアム・シェイクスピア、松岡和子訳)第一幕第二場、第二幕第一場、第二幕第二場、第四幕第一場、第五幕第一場
『夏の夜の夢』(ウィリアム・シェイクスピア、福田恒存訳)第一幕第一場
『すばらしい新世界』(オルダス・ハクスリー、黒原敏行訳)第九章、第十八章
『ディフェンス』(ウラジミール・ナボコフ、若島正訳)第六章
『審判』(フランツ・カフカ、原田義人訳)第九章
『A・RA・SHI』(作詞:J&T、大塚雄三)
「安倍談話」「すべての女性が輝く政策パッケージ」、
「輝く女性応援会議」声明文、「日本会議設立趣意書」ほか

上演日:2015/11/6-8
上演時間:110分
劇場:東京・両国 シアターX(カイ)
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出演(登場順):大谷能生、吉田アミ、皆木正純、阿部遥、檀上真帆、後藤ゆう、後藤海春、正木悠太、山縣太一、今津雅晴

振付・構成・演出:大橋可也
音楽:大谷能生、吉田アミ
ドラマトゥルク:山本博士

映像:石塚俊
舞台美術:大津英輔+鴉屋
衣装:ROCCA WORKS
照明:遠藤清敏(ライトシップ)
照明操作:芥川久美子(ライトシップ)
音響:牛川紀政
音響操作:林あきの
舞台監督:原口佳子(モリブデン)
演出部:北村泰助
広報:及位友美・新井慶太(一般社団法人ノマドプロダクション)
記録写真:GO
制作協力:古郡稔、小松杏里
受付スタッフ:伊藤雅子、山本晴歌、横山八枝子、古舘奈津子、前田尚子、唐鎌将仁、山田歩
フライヤー制作:石塚俊(グラフィックデザイン)、劉貴寛(写真)、koya(イラスト・賢者)
LINEスタンプ制作:モリタクマ

使用音源:Minoru Sato -m/s, Ami Yoshida – Composition For Voice Performer from aotoao

主催:一般社団法人大橋可也&ダンサーズ
助成:芸術文化振興基金
協力:公益財団法人セゾン文化財団
シアターX(カイ)提携公演
平成27年度(第70回)文化庁芸術祭参加公演

[プロフィール]
大谷能生(おおたによしお)
1972年生まれ。音楽(サックス・エレクトロニクス・作編曲・トラックメイキング)/批評(ジャズ史・20世紀音楽史・音楽理論)。1996-2002年まで、音楽批評誌「Espresso」を編集・執筆。菊地成孔との共著『憂鬱と官能を教えた学校』や、単著『貧しい音楽』『散文世界の散漫な散策 二〇世紀の批評を読む』『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』など著作多数。音楽家としては、sim、mas、JazzDommunisters、呑むズ、蓮沼執太フィルなど多くのグループやセッションに参加。ソロ・アルバム『「河岸忘日抄」より』、『舞台のための音楽2』をHEADZから、『Jazz Abstractions』をBlackSmokerからリリース。映画『乱暴と待機』の音楽および「相対性理論と大谷能生」名義で主題歌を担当。東京デスロック、中野茂樹+フランケンズ、岩渕貞太、鈴木ユキオ、室伏鴻ほか、演劇やダンス作品への参加も多い。近作は『マームとジプシーと大谷能生』、入江陽『仕事』(プロデュース)など。2015年6月に、初舞台主演作品となる『海底で履く靴には紐がない』(山縣太一作・演出・振付)を上演。2015年8月に、『ディジタル・ディスレクシア』(吉田アミ、か、大谷能生名義)発表。

吉田アミ(よしだあみ)
音楽・文筆・前衛家。1990年頃より音楽活動を開始。2003年にソロアルバム『虎鶫』をリリース。同年、Utah KawasakiとのユニットastrotwinとSachiko.MとのユニットcosmosのCD『astrotwin+cosmos』がアルスエレクトロニカデジタル・ミュージック部門のグランプリにあたるゴールデンニカを受賞。文筆家としても活躍し、小説やレビュー・論考を発表。著書に『サマースプリング』(太田出版)、小説『雪ちゃんの言うことは絶対。』(講談社)がある。2015年、第19回『TOKYO ポエケット』に𠮷田アミ×虹釜太郎初の共著詩を発表。「吉田アミ、か、大谷能生」名義で朗読と音楽を中心にしたユニットでも活躍し、小説『Red;』(未発表)を元に初のオリジナル舞台作品『ディジタル・ディスレクシア』では作・音楽・演出を手がけた。

皆木正純(みなきまさずみ)
1995年、渡仏。1997-1998年、オーディションを経て、ストラスブール国立劇場などで上演された演劇に出演する。2000年11月帰国。以後、演劇、自主制作映画などに携わる。2005年より、大橋可也&ダンサーズに参加、多くの作品で主要な役を務める。

今津雅晴(いまづまさはる)
1974年、千葉県銚子市生まれ。パントマイム、コンテンポラリーダンスなどを学び、本田重春氏、江ノ上陽一氏、木佐貫邦子氏に師事する。2005年、文化庁在外研修員として、カナダに滞在。ルィーズ・ルカヴァリエ(元ラララ・ヒューマン・ステップス)とのデュエット作品『Cobalt Rouge』(振付テッド・ロビンソン)世界各国で好評を博しカナダ・ジェネラルアワードに参加。2008年より、カンパニー・マリー・シュイナールに参加、2009年におこなわれた日本公演にも参加する。2012年より、活動の場を日本に移し、北村明子作品などに出演しながら、自身の作品を国内外にて発表している。Gyrotonic、Gyrokinesis のトレーナーでもある。

山縣太一(やまがたたいち)
1979年、横浜市生まれ。国内外にて高い評価を集めるチェルフィッチュの看板俳優。2000年、実際の家族で構成される、劇団山縣家で役者を始める。2001年より、チェルフィッチュに参加し、ほぼ全作品に出演、その演技スタイルに大きな影響を与えてきた。2015年6月、自身の作・演出作品『海底で履く靴には紐が無い』をSTスポットにて発表。

阿部遥(あべはるか)
6歳よりダンスを始める。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業後、MOKK、Odorujou等の作品に参加。2011年、『驚愕と花びら』への出演をきっかけに以降『OUTFLOWS』『グラン・ヴァカンス』『ライノ』『ザ・ワールド(A)』『クラウデッド』『ヘヴィメタル』等の大橋可也&ダンサーズ作品に出演。近年はバーレスク、ポールダンス等に挑戦、ショーダンサーとしても活動する。

檀上真帆(だんじょうまほ)
1988年生まれ。横須賀出身。日本女子体育大学(舞踊学専攻)を卒業。舞台、アーティストのバックアップダンサー、PV等で踊り、ダンス講師、振付家としても活動。2011年より、大橋可也&ダンサーズに参加。現在、保健体育科の教員を目指し勉強中。

後藤ゆう(ごとうゆう)
平成元年生まれ。静岡県富士宮市出身。幼少よりモダンバレエを習う。日本女子体育大学舞踊学専攻卒。卒業後よりダンサーとして、大橋可也&ダンサーズ、関かおりPUNCTMUN等の作品に参加する。

後藤海春(ごとうみはる)
1989年東京生まれ。幼少からモダンダンスを始め、2012年、日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。関かおり、大橋可也&ダンサーズ、岩淵多喜子、冨士山アネット、川村美紀子等の作品に出演。また長塚圭史、串田和美の作・演出する演劇作品への出演など、活動の幅を広げている。自身から匂いたつものを大切に、様々な活動を展開中。横浜ダンスコレクションEX2013 コンペティションⅡファイナリスト。

正木悠太(まさきゆうた)
1990年生まれ。奈良県出身。近畿大学にてダンスに出会う。関西を中心に自身のソロダンスや振付作品を発表。室伏鴻アーカイブメンバー。座右の銘は「人間至る処青山あり」。

山本博士(やまもとひろし)
1991年生まれ。大学院生。現在の研究は「アメリカ合衆国におけるリアリズム演技論のイデオロギー分析」について。ドラマトゥルク初挑戦。本公演特設サイトにて作品紹介コラム掲載中。

大橋可也(おおはしかくや)
一般社団法人大橋可也&ダンサーズ代表理事・芸術監督。1967年、山口県宇部市生れ。1993-1997年、和栗由紀夫に舞踏を師事。1995年より独自の活動を始め、1999年より振付作品の発表をおこなう。2013年、「第44回舞踊批評家協会賞新人賞」を受賞。Java/.NET/GeneXusなどの技術領域を中心にITのエンジニアとしても活動している。

大橋可也&ダンサーズ(おおはしかくやあんどだんさーず)
1999年結成。ハードコアダンスを提唱、暗黒舞踏の方法論を基に現代社会における身体の在りかたを追究しているダンスカンパニー。2008年に発表した『帝国、エアリアル』では関連するフリーペーパーを制作、配布するなど、ダンスの枠組みにとどまらない活動をおこなっている。2013年、写真家GO撮影による初の写真集「Books, Phantoms」を発売。2013年7月には、日本SF界を代表する作家、飛浩隆による長編小説『グラン・ヴァカンス』をダンス作品化、発表した。2014年7月、「利賀演劇人コンクール2014」にて奨励賞を受賞。江東区を舞台にしたリサーチに基づくプロジェクト「ザ・ワールド」を進行中。次のプロジェクトは、ロボット、人工知能など、人間でないものから人間の振る舞いの手続きを探る「プロトコル・オブ・ヒューマニティ」。