演劇は嫌い

August 17, 2006

演劇は嫌い [ dance ]

ダンスも見に行かないのに、演劇も見に行くことはめったにないのだが、今年はチェルフィッチェの作品を見に行っている。一応、話題になっているらしいし、押さえておこうか、というぐらいの気持ちだったのだが、おかげで僕は演劇が嫌いということが分かった。
舞台を見に行くことで、効果があると思うことは、自分自身に集中できること。というのは、雑音に満ち溢れた日常と比べ、光と音がコントロールされた劇場は、自分に集中するために一番良い環境であると思う。そこでは、自分の感覚、思考を研ぎ澄ますことが出来る。だから、僕にとって良い舞台作品とは、その自分自身の内面的な出来事に彩りを与えてくれるものだと思う。
しかしながら、ここで問題は、モノを考えるには、常に言葉を使っているということ。つまり、頭の中では言葉を入り乱れている状態なわけだが、そこに舞台上の言葉が現れたときには、思考に集中するなど出来るわけがないのだ。
だから、言葉を中心とした舞台、それが演劇なのかどうか分からない、は、僕にとっては害でしかないし、存在意義がない。
更に不思議なのは、他の人にとって、演劇は存在意義があるのだろうか?
どうして、古来より演劇というものが存在してきたわけ?
さっぱり分かりません。

posted by Kakuya Ohashi at 2006/08/17 0:34:57 | TrackBack
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