有科珠々出版記念ダンスワークショップ「パリ発・踊れる身体」
November 12, 2009
有科珠々出版記念ダンスワークショップ「パリ発・踊れる身体」 [ topics ]
フランスにて活躍するダンス・カンパニー射干〈NUBA〉主宰の有科珠々氏がその独自メソードの教則本『パリ発・踊れる身体』の出版を記念したワークショップを開催します。
今回のワークショップは、有科氏のメソードに直接触れることのできる、めったにない機会です。ワークショップの参加費には教則本の購入費も含まれます。どうぞふるってご参加ください。
ワークショップのフライヤーをダウンロードすることができます。
フライヤー表 | フライヤー裏
【日程】
2010/3/5(金)19:00-22:00
3/6(土)15:00-21:00
3/7(日)15:00-21:00
計15時間(適度な休憩を挟みます)
動きやすい稽古着(靴不要)と軽食を各々ご持参ください(夕食をとりつつディスカッションをします)。
対象者:17歳以上の健康な男女
特にプロフェッショナルの実演家、教育者にとって役に立つメソードですが、初心者の方にも有効です。 現時点の運動能力は問いません。 高い到達点を目指す方、真剣に踊りに関わる方を歓迎します。
講義内容:作舞術、空間処理術、即興、声を使った訓練、各種体操、〈気〉を用いた訓練、五感の研磨、 DVD、視聴覚資料を用いての講義、 ディスカッション、マッサージ
【会場】
森下スタジオBスタジオ
東京都江東区森下3-5-6
地下鉄都営新宿線、都営大江戸線「森下駅」A6出口徒歩5分
tel: 03-5624-5954
※電話での問い合わせは開催日のみ
【料金】
参加費:15,000円(3日間通し)
※参加費、見学費には教則本(定価2,940円)の購入費が含まれます。
※1日、2日間のみの参加、見学を希望される方はご相談ください。
【申し込み方法】
申し込みフォーム
または、dancers@dancehardcore.comに、以下の情報をご連絡ください。
1. お名前(フルネーム)
2. ふりがな
3.メールアドレス
4. 当日ご連絡のつく電話番号
5. 参加動機
6. ダンス、身体訓練などの経験
7. このWSの情報をどこから得られましたか
携帯電話のメールアドレスをご利用の場合は@dancehardcore.comからのメールを受信できるよう設定をお願いいたします。
申し込み開始:2010/1/11(月)
【問合せ】
大橋可也&ダンサーズ
dancers@dancehardcore.com
企画・制作・主催:大橋可也&ダンサーズ
助成:財団法人セゾン文化財団
有科珠々からのメッセージ
私が実践し、指導している身体表現は、舞踏と日本古典舞踊というふたつのルーツを持っています。これらは共に日本独自の踊りですが、一方でヨーロッパによって育てられたという面も持っており、コンテンポラリー・ダンスの要素も取り入れた、複合的なものになっています。
ダンスは刹那的な面を持つ芸術なので、メソードを伝達するうえで固有の困難を持っていますが、私のメソード本が刊行されるのを機会に、日本に住む皆さんとワークショップを行うことが出来ることを嬉しく思っています。なぜなら、ダンスは生物なので、生きた接触を持つことが非常に大切なのです。 同じ空気を吸いながら一緒に経験してこそ身に付くものが 少なくありません。だからこそ私のパリのクラスには外国から…同じヨーロッパだけでなく、中国やアメリカ、ブラジルや中近東からも人々がやって来るのです。
今回は、 私の作品に以前出演してもらった大橋可也さんの協力のもと、直接ダンスの実習を授ける場を設けることができました。 総ワーク数1000時間以上の 訓練の中で、選りすぐりのものを皆さんとシェアする贅沢な時間になることでしょう。
この機会を逃さず、ふるってご参加ください。
有科珠々
有科 珠々(ありしな じゅじゅ)Juju ALISHINA
1963年、神戸に生まれ、1982年から京都の白虎社を経て舞踏に従事。 日本古典舞踊師範。1990年、自らの主宰するダンス・カンパニー射干〈NUBA〉を東京にて創立。 NUBAは様々なジャンルのダンススタイルを越境しながら独自のコレオグラフィ技術を開拓し、国内外で活動。
1998年よりフランスに移住。 ヨーロッパを中心とした公演活動の他、ダンス教育にも力を注ぐ。パリを本拠地とした定期的指導に加え、ヨーロッパ内各地で集中ワークショップを行い、アメリカの大学では助教授として指導にあたる。これらの経験から独自のメソードを構築。2010年「パリ発・踊れる身体—有科メソードによるダンスの実践と指導」を刊行。これを機会に12年振りに来日する。
http://www.dansenuba.fr/
プレス抜粋
1995 日本/朝日グラフ誌 「前衛と古典の微妙な融合がイスラエルで話題に」
1996 日本 Monique誌
「有科珠々の多彩で洗練された身体表現は、国内外で高く評価されている」
1997 フランスNOVA誌 〈Japon / Juju Alishina〉
「有科珠々/この美貌の日本人女性は、美しさの中に潜む危険な肉体性を喚起させる」
2000 フランス Les Saisons de la DANSE誌
〈豊穣の日本 − 舞踏第三世代の象徴・有科珠々〉
「彼女の作品全体は東洋性の追求に基づいているが、その姿勢は完全に開かれており、強く国際性を帯びている」
2003 フランスVOTRE BEAUTE 誌
〈舞踏-『外在化させよ』というメッセージ〉
「このクラスを受けている若い女性達は言う。『こういう変わった姿勢は想像力を発達させるし、本能を解放し、自分が濃縮される極限まで行くよう強いられます。その後は自由で軽くなって、自分の身体をまとっているみたいになるんです』」
2004 フランス MONTAGNE紙
「深さと静寂に満ち、ストイックで耽美的な踊り」
2004 フランス TRIBUNE紙 〈有科の舞踏、伝統と近代の狭間で〉
彼女の動きは時に断続的、時に柔らかく滑らかで、指の先まで劇的な儀式を表現する。暴力、エロティシズム、痛み、恐怖、あらゆる感情が描き出される。
2005 ニューカレドニア Tele 7 jours誌
〈射干の舞踏. Absence 公演〉「崇高なまでに美しいこの舞踏作品は、変化の渦中にある不安定な現在の日本文化が染み込んでいる」
2006 フランス Sante magazine誌
「身体的であると同時に知的であるこのダンスは、自らの身体や感情を通した、存在物のあらゆる側面を探る手段、内的リズムを生の循環と調和させる手段なのである。」
2006 フランス / Bito誌 〈有科珠々、身体表現の力〉
「骨の髄までもダンサーである有科珠々の、芸術家としての特徴は、溢れんばかりの想像力の豊かさ、新しい実験に対する貪欲さ、開かれた感性である」
『パリ発・踊れる身体 -有科メソードによるダンスの実践と指導』
2,940円(税込) 2010年1月刊行
近刊案内:有科珠々著『パリ発・踊れる身体』通信