境界線

January 22, 2007

境界線 [ dance ]

先日のエントリでも書いた1/21に神楽坂die pratzeでおこなわれた「ダンスがみたい!新人シリーズ(Kグループ)」についての感想を書く。
3組の上演を見て思うことは、ダンスを見ること、見せることは、誰のため、何のためなのだろうか、という疑問である。その疑問については、ずっと考えていかなくてはいけないだろう。個々の上演についても思うことはあるのだが、ここでは、関かおり・木村美那子の作品「だんだら」を見て思ったことのみ書くことにする。

言ってみれば身内なわけで、どうしたって見かたは甘くなってしまう。
演出的にはよく出来ていると思う。興味深いムーブもいくつかあった。しかし、何か物足りない。
適切な表現がどうか分からないが、文学的な作品なのだと思った。文学的である、ということは、舞台上の世界を解釈出来てしまう、ということにつながる。解釈出来るということは、見る側にとって舞台上の世界は自分の外の世界に留まってしまうのではないだろうか。いくら奇妙なこと、おかしなことが舞台上でおこなわれていていたとしても、それは自分の世界の出来事ではない。
ダンスは僕たちの世界の境界線を描き直すものだと思う。想像したことのない境界線を描くダンス、それが見たいし、やりたい。

posted by Kakuya Ohashi at 2007/01/22 23:00:03 | TrackBack
This is a site of Hardcoredance created by Kakuya Ohashi and Dancers
since:2003/04/07 modified:2011/04/24
info@dancehardcore.com