ダンスとメディア
January 27, 2007
ダンスとメディア [ dance ]
前回のエントリに書いたことの続きであるが、ダンスを取り巻くコミュニケーションツールの未成熟さについて、堤広志氏がwonderlandに寄稿したらくだ工務店「幸せのタネ」(上)で、メディアの問題を取り上げていたので引用する。
専門外であるメディアがあたかも「ガス抜き」をするかのように、エキセントリックでキワモノ的な事例を中心に大々的に取り上げる傾向が目立った。実際、各メディアの編集者の不勉強により、企画を一部の批評家や研究者などに丸投げしてしまうような杜撰な仕事も見受けられ、記事内容にも偏りが出たり、バイアスのかかった見方や紹介の仕方をするものも少なくなかった。
メディア、ここではマスメディアのことを指していると思う。上記のような傾向については、既にダンスに取り組んでいる人々は認識していたと思うが、メディアに関わる人から意見が公にされたことは重要である。
ダンスにマスメディアが与える影響は大きい。そして、現場に立ち会うことの出来る人間は限られていて、その少数の目撃者の見解のほかに流通するものがない、ということはダンス上演の根本的な構造に関わる問題である。
では、どうすればいい?
研究者なら自分で速いコンピュータを作るべきである。アラン・ケイ 東大での公演より
表現者なら自分で有効なメディアを作るべきか。