ダンスの快楽について
July 20, 2007
ダンスの快楽について [ dance ]
「土と塩」公演まで、あと1週間あまりとなりました。
今回の作品は、ある意味では大橋可也&ダンサーズ史上に残る意欲作だといえます。
なぜならば、今回の作品では、爆音、ストロボ、極端な身体のフォルムといった、ある種の分かりやすさを持った形象は登場しません。おなじみといってもいい、セックス、暴力のイメージも、少なくとも表面的にはですが、無縁の作品です。
では、見どころがまるでない作品になってしまうのでしょうか。
ある人々にとってはそうかもしれません。
しかしながら、僕は毎回の稽古を楽しんでいます。これだけ振付のディティールにこだわることの出来たことは今までありませんでした。ぎりぎりまでこだわるつもりです。
そのこだわりが、多くの人にとっても快楽と感じられるのだろうか。
その問いを投げかける作品になるでしょう。