「明晰の鎖」アフター突っ込んだトーク
January 3, 2008
「明晰の鎖」アフター突っ込んだトーク [ chain , topics ]
ダンスとか演劇の終演後には、アフタートーク、本来はポストパフォーマンストークというのが正解だろうが、というものがおこなわれることがある。
僕はこのトークが何のためにもならない、作品の理解を妨げるものでしかないと思っていたし、今でもその考えは変わらない。そもそも公演が終わった直後に、作家も見る側も作品について整理した意見など言えるはずもない。その上、僕の経験した限りでだが、ほとんどのトークは何もかも準備不足で世間話のレベルでしかない。
だから、僕たちは公演終了後にあえて間隔をおいてポストパフォーマンストークをやったことがあるのだが。
しかしながら、やりようによっては、ポストパフォーマンストークも意味あるものにできるかも知れない。聞くところによると伊藤キム率いる「輝く未来」の公演では新しい試みをおこなっているらしいではないか。
というわけで。
大橋可也&ダンサーズ新作公演「明晰の鎖」では、アフター突っ込んだトークをおこないます。
実施公演:2008/2/9(土)14:00
ナビゲーター:伊藤キム
観客の方の中から希望者を募り、3名前後の方に参加していただきます。
※参加方法についての詳細は会場にてお知らせします。
「アフター突っ込んだトーク」とは終演後、振付家を交えてアフタートーク(ポストパフォーマンストーク)をおこないます。ただし内容は「振付家・ダンサーが思いを吐露したり観客が質問したり」といった当たり障りのないものではありません。観客自身が、作品について感じたことをきちんと責任を持って正直に述べる。作家がそれに対して責任をもって答える。お互いが本音を言わない、ありきたりなトークではありません。作り手と受け手の打々発止が生まれるような、活発な意見交換の場を目指します。それが作品の強度を上げること、また観客が芸術家を育てること、そして観客が作品に対してより突っ込んだ見方ができるようになることにつながると考えるからです。だから「アフター突っこんだトーク」です。