「当たり前」をひっぱたく
April 14, 2009
「当たり前」をひっぱたく [ memo ]
帝国ペーパーにも寄稿していただいた赤木智弘さんの新著を紹介します。
「希望は戦争」といった過激なフレーズとは対照的に、赤木さんの主張はきわめて常識的であり、「当たり前」に感じられます。少なくとも、僕にとっては。
だから、この著作の主張も、言わずもがなな感がありますし、個々の時事問題を評した文章を集めた構成もあり、少しばかり冗長な印象を受けます。
ところが、今の日本で、TV、ネットなど媒体を問わず、赤木さんのように真っ当な主張をおこなっている人がいるのだろうかと考えたとき、僕にはまったく思い当たりません。
もっともっと、あらゆる場に登場して発言を、執筆を続けてほしいと願います。「当たり前」を「当たり前」なものにするために。
コンビニはなにも、深夜だから蛍光灯をともしているのではない。それを理解するためには、昼間のコンビニに行ってちょっと天井を見上げてみればいい。そこにはこうこうと輝く蛍光灯があるはずだ。コンビニは基本的に二四時間蛍光灯をともしているのである。それに気付かないのは単に外が明るければ中の明かりに気がつきにくいが、暗ければ気がつきやすい。それだけのことである。
「当たり前」をひっぱたく 161頁より