「深淵の明晰」推薦文
September 2, 2009
「深淵の明晰」推薦文 [ abyss , dance ]
「深淵の明晰」京都公演は京都芸術センター舞台芸術賞2009のノミネート作品になりますが、ノミネートの選考をしていただいた、古後奈緒子(舞踊史・舞踊理論研究/批評)さんによる推薦文が公開されていましたので、紹介します。
ジャンル内の系譜づけによって保証される正当性を避けつつ、自己目的化した実験性に陥ることのない探求の姿勢と過去の成果が評価された。とりわけ、作品を貫く閉塞感の源となる身体や、複数のメディアにより構築される時間・空間は、今という時代において身体が被る現実と多様な関係を結びうる。加えて、舞踏という出自への姿勢、映像を用いた演出の手法等、方法論の点でも多角的な議論を開く可能性にも期待が寄せられる。
文章の内容はこれまで僕たちがプレス向けなどに書いているものと大差ないので、あまり新鮮味がない、というと失礼ですね。推薦文に負けないような作品を作りたいと思います。