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深淵の明晰 [ abyss , works ]
上演日 | 2009/9/22-26 |
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作品名 | 深淵の明晰 |
会場 | 吉祥寺シアター |
上演時間 | 80min |
出演 | 垣内友香里、皆木正純、古舘奈津子、前田尚子、多田汐里、とまるながこ、山田歩 |
振付 | 大橋可也 |
音楽 | 舩橋陽 |
映像 | 岡崎文生(NEO VISION)、吉開菜央 |
衣装 | ROCCA WORKS |
照明 | 遠藤清敏(ライトシップ) |
音響 | 牛川紀政 |
舞台監督 | 原口佳子(office モリブデン)、桑原淳 |
美術協力 | 伊東篤宏 |
宣伝美術 | 佐藤寛之 |
写真 | GO |
制作 | 三五さやか、山本ゆの、上田茂(ビーグル・インク) |
協力 | 鈴木携人、坂間真実、大橋めぐみ |
助成 | 財団法人セゾン文化財団、芸術文化振興基金 |
主催 | 大橋可也&ダンサーズ |
備考 | 京都、福岡、伊丹にて巡演 |
大橋可也『深淵の明晰』最終公演前インタビュー [ abyss , dance ]
京阪神を中心にしたダンスの情報サイト「dance+」に古後奈緒子さんによる大橋可也のインタビューが掲載されました。大橋可也がダンスに取り組むようになったきっかけから、「深淵の明晰」の見どころまで踏み込んだインタビューになっています。是非ご覧ください。
「深淵の明晰」ダイジェスト版 Clarity in Abyss [Excerpt] [ abyss , movie ]
「深淵の明晰」東京公演の記録映像(抜粋)です。
「深淵の明晰」京都公演 | 「深淵の明晰」東京公演 | 「深淵の明晰」福岡公演 | 「深淵の明晰」伊丹公演
「深淵の明晰」フルレングス版
「深淵の明晰」東京公演は本日(9/26)限り [ abyss , memo ]
「深淵の明晰」東京公演は最終日(9/26)を残すのみとなりました。
昨日の公演では、はじめて正面から観劇したのですが、正直感動しました。
このような体験を得られる機会は、ダンス、演劇、映画など問わず、他にないでしょう。
自画自賛ですけれども。
最終日は、fooi(舩橋陽+大谷能生+大島輝之+一樂誉志幸)によるライブ演奏を加えたスペシャル版の上演となります。
客席を広げて、当日券も販売します。
多くの方に、この作品を体験してほしい、今はその気持ちでいっぱいです。
どうぞお見逃しのないように。
「深淵の明晰」京都公演当日パンフレット原稿 [ abyss , dance ]
「深淵の明晰」東京公演で配布している当日パンフレットには、大橋可也の文章は載せていませんが、東京公演に先立っておこなわれた京都公演の当日パンフレットに掲載した文章を公開します。
希望に満ちた若き日を過ごした全共闘世代は、結局のところ日本を変えることはなく、後続の世代に支えられた年金を得て、豊かな老後を過ごすことだろう。希望のない日々を過ごす若者たちは、「ナンバーワンよりオンリーワン」という価値観に飼い馴らされ、現状を変えようとしないまま生きていくことだろう。
いかに新しい政権が「友愛」を説いたとしても、小泉・竹中改革にこの国の現状の責任を押し付けたとしても、グローバリゼーションの荒波は絶えることなく、僕たちの足元まで押し寄せ続ける。僕たちにできることは、その波に抗することではなく、流されてしまうことだ。流された果てに打ち上げられたどこかの海岸で、光り輝く原石を見つけることが、それは携帯電話の残骸かも知れないけれども、たぶん一つの冴えたやり方ではないだろうか。
「深淵の明晰」東京公演はあと2日 [ abyss , memo ]
「深淵の明晰」東京公演は残すところ2日間となりました。
9/25(金)は19:30、9/26(土)は17:00開演です。
当日券もありますので、お見逃しないように。
「深淵の明晰」東京公演記録(一部のみ) [ abyss , movie ]
いよいよ「深淵の明晰」吉祥寺入り [ abyss , memo ]
「深淵の明晰」東京公演まであと1日と迫りました。9/22(火・祝)から26(土)まで連日上演します。チケットはまだまだ発売中ですので、是非お越しください。
写真は吉祥寺シアターでの仕込み風景です。
「明晰の夜2」トーク記録 [ abyss , movie ]
『深淵の明晰』のプレイベント「明晰の夜2」にておこなわれたトークの記録を公開します。
出演(画面右から):大谷能生、舩橋陽、HIKO、大橋可也、一樂誉志幸
キマイラの橋 [ abyss , dance ]
『深淵の明晰』チラシ裏面に掲載されている、鼎談:大橋可也&ダンサーズ「キマイラの橋」を公開します。
「深淵の明晰」京都公演 | 「深淵の明晰」東京公演 | 「深淵の明晰」福岡公演 | 「深淵の明晰」伊丹公演
檀) 本日はお集まり頂きありがとうございました。まずはじめに、大橋可也&ダンサーズとの関わりを教えて下さい。
江) 私は2003年より大橋作品に出演するようになりました。現在カンパニーの中では最も古参のメンバーです。ダンサーとしてはブランクのある時期もありますが、基本的に03年以降海外公演を除いて全ての作品に出演者として或いは観客として立ち会ってきました。
黒) 『帝国、エアリアル』のペーパーデザインを任せてもらったのが、大橋可也&ダンサーズとの出会いです。以来、デザインでは『帝国ナイト』『Bleached』のフライヤーを、文章では『Black Swan』『帝国、エアリアル』を書いてきました。
檀) 1996年に森下スタジオで行われたワークショップで知り合いました。大橋可也&ダンサーズへは一作目と三作目に参加しています。カンパニー結成以前も含めて、比較的初期の作品に立ち会ってきました。
■「大橋可也&ダンサーズ」結成以前 ~この惑星は僕の居場所じゃない~
黒) まずグループ結成以前の活動である『ミヅチ』の話から行きましょう。大橋さんが一人でやっていたんですか?
檀) 踊り手は一人だけ。他に映像の"NEO VISION"が一緒でした。大橋はイメージフォーラム付属映像研究所で学んでいて、その頃知り合ったようですね。
江) 彼らはバニョレ参加作品(『Today Your Love,Tomorrow The World /2000』や『明晰』のときも係わってますね。初期の頃、メディアはどう使っていたんですか?
檀) 大橋可也の生の踊りをビデオカメラで撮影しながら、デジタルエフェクトでサーモグラフィのように変換します。それを、舞台と同時進行で大スクリーンに映していました。一例に過ぎませんが。
江) この頃はテーマ性よりも、メディアとダンスの実験的な関わりを追求していたんですね。ちょうどダンスの世界で映像が盛んに使われ出した時期と重なります。Windows 95が発売されてITが急速に身近になってきたことも大きいのかも知れない。
黒) いまも音と映像を使う作品はありますね。その頃、原型ができたのかも知れませんね。
檀) 搬入口を開け放して現実世界を借景に使った作品(『明晰の鎖/2008』)がありましたが、映像の方も舞台上の世界のひとつの位相として取り上げるのが、近年の方向性だと思います。しかし初期のころは「マルチメディア」志向でしたね。
江) まだ動きに暴力的な要素はなくて、むしろ自発的にダンスらしく動いていたようですね。
黒) それがフォルムを意識したダンスだった、と。
江) (好善社の)和栗由紀夫は特にそう。
檀) 好善社にはあの当時五人くらいのメンバーがいましたが、一人一人の身体の質感がかなり違っていました。その中でも際だって異質だったのが大橋可也。宇宙人みたいで、デイビッド・ボウイの「地球に落ちてきた男」を彷彿とさせましたね。
江) 中性的ですよね。
黒) 舞踏の人は「理想的な舞踏家像」に重なるために稽古をするのでは? という先入観もあったのですが、カンパニーごとにカラーがあるんですね。
檀) 大駱駝艦や山海塾にはそういう印象がありますね。体格差こそあれ、メンバー全員のテイストが同じで区別がつかない。後頭部の形で舞踏手の識別をする、みたいな(笑) でも好善社は一人一人全然違う。東雲舞踏にもそういう要素が受け継がれています。
黒) 檀原さんはグループ結成以前から大橋さんを見ていて、参加してみたら今までと全然違うのでビックリしたんじゃないですか?
■第一期 ~ダンスからの脱却を模索。手探りで歩きはじめる~
檀) 創世時代は全然ダンスの稽古らしいことをしなかったんですよ。匍匐前進とか、走っていって壁にぶつかってまた走る、とか。特に匍匐前進はかなりやらされました。「大橋可也といえば匍匐前進」というくらい。「かかとをあげるな! 付けたままで前進して!」などと注意された事を憶えています。今までにない新しい作風を確立しようと試行錯誤していたんでしょうね。
江) 作品を作る前段階で「こういう事をしたいんだ」という説明が全くなかった(笑) 何をやるかも分からず訓練をさせられて……。でも、できあがったものを見ると「初めから明確なイメージがあったんだろうな」と感じました。
檀) 最初から「非ダンス」のようなことをしよう、という狙いはあったんでしょうね。大橋はかなり踊れるダンサーですが、あえてダンスのボキャブラリーを封印していましたから。記憶している限りでは、バニョレのとき、ミウミウとのデュオでコンタクトインプロのような動きを指示されたときくらいですね、ダンスらしい動きを要求されたのは。結局その動きは却下されましたけど。「ダンスとはなにか、問いかける」という姿勢はあったんでしょうけれど、まだとっかかりが少なくて模索していた段階だったのでは。
黒) ダンスの手がかりを既知のダンスフォームに求めることなく、匍匐前進から始めたっていうことがすごいですね。
檀) 初期の作風は非常に性的でしたね。バニョレまでは男女の性だけでなくて、同性愛も含めたセックス。とくに旗揚げ作品はメンバーが全員男で全裸だったから、ホモっぽかった。密着する場面もあったし。
STスポット(横浜)の「ラボ20」での上演でした(『Revolution in summer/男根主義でいこう/1999』)が、オーディションのときはまだメンバーを集めていなかったようで、大橋がひとりで乗り込んだそうです。審査中は、踊らずにずっとしゃべりつづけていたと聞いています。キュレーターは伊藤キムでした。最初の頃はバカなことばかりしていて、ロマンス小林が「うちのポチは目玉焼きが好きなんだよ」などと言って、舞台にカセットコンロを持ち込んで料理をし、観客に食べさせたり。
後日伊藤キムと話したとき、「今の時代にこんなバカなことをしている奴らがいるとは思わなかった」と言われました。あの路線を突き進んでいたら、ゴキブリコンビナートみたいになっていたかも知れない(笑)
江)黒) (笑)
江) 女性陣は二作目(『Search and Destroy/1999』)からの参加ですが、ゲーム形式でラウンドガールが持つようなプラカードを上げ下げしてみたり、かなり現在と違う感じでした。
檀) 全裸で四つん這いになった大橋が、白いピンヒールを履いた堅田千里(東雲舞踏)に跨られていたり、まだおバカな路線でした。引いている観客も結構いて。当時のキャッチは「ハードコアダンス」だった。……そうそう。スカンクのバンドが新宿のライブハウス「LOFT」に出演したとき、僕らはバックダンサーとして踊ったんですが、対バンした方から「随分コアですねぇ」と言われてました。
江) バニョレ時代も裸であるということと、非ダンスであるということが取りざたされました。それから身体をぶつける、ということから「暴力」や「セックス」といったことが言われ始めました。
檀) バニョレのとき読んでいたテキストは『レイプ・男からの発言』(ティモシー・ベイネケ・著)。もろに性的。
江) 現在の大橋の作風で、このとき既にあったのは?
檀) 密室感、無機質、ダンサーに上下関係がないフラットな感じ。「同時多発的な動き」もあったといえばあった。ただ社会批評性という側面はまだ弱かったですね。
第一期のハイライトはバニョレへの参加ですが、うちのカンパニーだけフランス本国より選考の通知が来たんですよ。よそは全部ジャパンプラットフォームから通知だったのですが。雑誌『ダンサート』のバニョレの記事に、僕たちだけ載っていなかったり。異端でしたね(笑)
黒) 第二期に入ると、かなり変わるんですか?
檀) バニョレを境に大きく変わり始めます。バニョレ参加作品は初期の集大成ですが、第二期の萌芽もみられます。この作品の稽古中、"NEO VISION"のメンバーが「大橋作品への信頼が回復しました」と。ダンサーズの作品ではじめて映像を取り入れた作品でもありますしね。
■第二期 ~3年の休止期間を経て、再び活動開始。振付家として同時代の身体への挑戦~
江) 『Hardcoredance Highschool 1st session/2003』は少し作品自体が宗教団体を彷彿させるようなところがありましたよ。
黒) 宗教団体? それはオウム真理教とかを意識したってこと?
江) そうですね、創作段階では大橋が教祖でミウミウが幹部、他三人のダンサーが信者たちという設定で作りました(笑)
檀) 大橋が教祖って…(笑) 似合うねー。
江) はい。でも実際には大橋がもう一度自分で創作を開始する上でハードコアダンスってなんだ? という問いを自らに、また観客に問いかけた作品だったので社会問題などをテーマにしたわけではないと思います。振付も第一期までと同様にひたすらヘッドバンキングしたり叫んだりというシンプルなものがメインで、女が3人並んでパンを一斤ずつかじったり…で、最後に大橋が前に出て踊るという内容だったのでまだ第一期と同様、模索した作品でした。また04年に『あなたがここにいてほしい』のグループバージョンが発表されますが、私が出演した作品の前半部分は舞踏譜を使って性器やセックスをあからさまに表現し、やっぱりひたすら走ったり抱き合ったりと少し馬鹿げた内容でしたので何か大きな変化があったとは思えません。
檀) 確かに舞踏の表現ってどこか男性的な笑いがあるよね。下品なネタが多い。
黒) ひょっとして性器を晒すとか?
江) そういうことも昔はしてたと思うんですが、このときはパンツの中に手を突っ込んだりアナルに拳を押し付けて興奮したり…とそういったものでした。
檀) なんか悪い言い方をするとちょっと体育会的なノリが舞踏にはあるよね。
江) そうですね、勢いが必要ですね(笑) で、そのグループバージョンの後半部分、大橋とミウミウのデュオが後にコンペに出展したりツアーに回ったりなどして大橋可也&ダンサーズの代表作『あなたがここにいてほしい/2004』デュオバージョンともなるんですが、やはりこの作品が大橋作品の第二期の始まりと言えるんだと思います。
檀) 確かにグループバージョンのほうは過去の作品と似ている印象があったな。でもデュオ作品になって作品もぐっと締まって見えた。今までとは違い、とてもシンプルな構造になってクリアになったよね。特に5人バージョンのときは檻ももっと使い方があってもいいのにと思ったりしたけど、デュオ作品になって檻自体なくなったし。とにかく緊張感が出た。
江) そうですね、いろいろな意味で見づらい作品だったと思うんです。美術があると具体的な設定を観客に与えてしまって、それ以上の想像する余地がなくなる危険性がありますね。特に檻は「=監禁」 というようにイメージが強すぎる。具体的なストーリーがあるようで作品の前半後半のつながりもあまりはっきりしていなかったし、観客もあまりよくわからなかったんじゃないかなと思います。前半が無くなり檻が無くなって身体がクリアになり、観客も絵には描かれない様々な背景を想像したり関係性を見ることができたから緊張感も出たんだと思います。これ以降に発表された大橋可也&ダンサーズのどの作品においても他者との距離や関係性・緊張をどのように振付するかはとても重要なポイントになります。これは第一期とは違う大きな変化だと思います。あと大きな変化といえば、この作品がNYのキッチンで上演された際に向こうの批評家がこの作品を次のように書いたんです。
―都市生活は、見ることと見られているとの認識の間に急速な行き来を含んでいる。時々、一瞬の間さえあいまいになりえる。「あなたがここにいてほしい」での身悶えやそれぞれのもがきは、異なった物語に巻き込まれた人々の近くにある不快感を暗示しているかのようだ。このダンスは、暴力性を含むことで熟されている。大橋の顔の表情の幅、彼が座って我々と向き合っている位置、彼のスーツと激しいサウンドデザインは、地下鉄の設定をほのめかしているかのようだ。大橋は1995年に起きた東京の地下鉄サリン事件に言及しようとしたのかもしれない。(中略)「私は虐待には特に興味はない」大橋は言う。「しかし、普遍的な暴力には興味がある。」
余越は、「あなたがここにいてほしい」は、「東京のエッセンス」を捉えていると言う。(中略)彼らが意識的に都市的であろうとしていると思わないが、孤立とコミュニケーションの強い存在があり、私には、それがどういうわけか都市と結びつくのです。―
【The Brooklyn Rail / ブルックリン レイル 2005年11月号「ダンスと都市的経験」Emilr LaRocque】
つまりこれこそが大橋の考えてきたハードコアダンスの真髄だと思うんですけど、この作品を通して「私たちに必要な踊りとはなにか」「何が同時代の身体なのか」、それらを考える上で私たちが都市に生き、常に防犯カメラに監視され、過剰な情報化社会の中で無意識のまま他者からの視線に脅かされているということをまず意識しなければならない。それを考えるきっかけになったとも思うんです。
黒) 社会性を明確に浮かび上がらせようという演出の下に、ダンスが作られるようになっていくんですね。
江) ええ、でもまだ私たちダンサーは創作段階で大橋からそういう意図があることは説明されてなかったので、相変わらず何をやらされているんだろう…と疑念を抱いてました(笑) でも、私もはじめてデュオバージョンを見たときは衝撃を受けましたね。作品に完全に揺さぶられました。だから何をやらされているのかはまだよくわからないけど、大橋を信じてそれ以降もカンパニー作品に出たいと思ったんです。
黒) この頃、メンバーの入れ替えはあったんですか?
江) 基本的には大橋・ミウミウを中心にして他は作品ごとに出演者は替わりました。スタッフは初期の頃から関わっている方もいるのですが、ダンサーズとしてのカンパニー体制はまだ確立しておらず、毎回こちらから声を掛けたり或いは逆にダンサーのほうからコンタクトがあったりという形で出演者は流動的に替わっていきました。でも『サクリファイス/2005』に出演した皆木正純はそれ以降全てのカンパニー作品に出ていて、大橋可也&ダンサーズには無くてはならない存在だと思います。
檀) 彼は一見とても普通でダンサーっぽくないけど凄い変な跳躍とか出来たりするよね。
江) そうなんです。皆木はもともと役者なんですけど、彼の跳躍とか痙攣は神掛かったものがあります。一緒に踊っていてこちらがハラハラするくらいギリギリなところまでやってしまうんですよ。実際に骨を折る大怪我をしたこともあったんですけど…。
檀) (笑) 彼、『Black Swan/2008』の横浜公演のとき、海に落ちそうになってたよね。
江) 皆木が出演するようになってから大橋の振付も大分ハードコアさが増したところがあります(笑)
檀) 多分、その『サクリファイス』の頃からだと思うんだけど、作風も少し変わってきたよね。衣装も裸とか下着ではなくて日常的な洋服になったし。
江) そうですね。その前の『シスターチェーンソー/2004』からきちんと服を着るようになりましたね。大橋自身「本当は裸が一番の衣装」とこの頃はまだ言っていたと思うんですけど、作品に普遍性を持たせることを考えると観客の姿になるべく近づけることも考えたんでしょうか? 衣装はどんどん日常的になっていきましたね。作風ということでいいますと、これは振付方法なんですけど激しい連続運動や舞踏譜以外のネタとして日常的な動作が沢山取り入れらるようになりました。動きのフォルムに拘るようになりました。その際、ある一つの日常的動作をダンサーそれぞれの個性や技量に合わせて非常にミニマルなものにしたり、大幅にデフォルメしたりして振りを展開していくんです。
檀) 初期の頃と比べると踊りに大分幅が広がってきたね。僕が出演していた頃は「走って」とか「叫んで」とかシンプルに指示されるだけだったからね。
黒) 先日稽古場を見学させてもらって感じたんですけど、大橋はダンサー一人ひとりとのコミュニケーションを取る時間を非常に大事にしていますよね。「最近、生活どう?」とか聞いたり。そういうのって初期の作り方、「これをこうやって…」と指示をあおるだけのやり方とは大分違うんじゃないかなって感じました。
江) そうですね。他のダンスカンパニーがどのように作っているか、あまり知りませんが今の大橋可也&ダンサーズの作品は基本的に代役不可ですね。他の人が踊ると全く違う作品になってしまう。他の人が踊る場合はおそらくまたその人に合わせて振付を調整をしていくことになると思うんです。多分、タイトルも変わっちゃいますね。
黒) 一人ひとりとのコミュニケーションのやりとりが大事だから2007年以降はオーディションをして、きちんとカンパニー体制を整えようとしたんでしょうね。普通ダンス作品を見るときってこの振付が凄いとかそれを踊っている人たちの身体が凄いっていう印象をまず受けると思うんだけど、大橋の場合はそれぞれの個性に近づけて作るから単に上手だねとか綺麗だねっていう見方とは違ってユニークだなと思う。
檀) そうそう、それを聞いて思い出したんだけど一般的なダンス作品を見るとき、観客はダンサーとグルーヴ感を共有していると思うんだ。だから開演してすぐに作品と同調して、気持ちよくなれる。でも大橋の場合、演劇のように長い時間を経てやっと最後にカタルシスに到達するところがあるよね。そういう意味でとても構造的だなと思う。
江) そうですね。確実に時間の経過を計算して作っていますね。ダンス批評家の木村覚が『CLOSURES/2007』について次のように書いています。
―大橋可也の作品が見る者を唖然とさせるとき、そこには独自の「時間」が出現している。だからぼくにとって、大橋は時間の作家である。観客をもてなす何らの物語も、舞台上の人物による自己告白もなく、経過する時間。受け身の観客に満足を与えるイリュージョンのヴェールはあっさりはぎ取られ、むき出しでからっぽな、裸の時間が、劇場の閉じた空間に放り出される。 ぼくはそこで、うぬぼれた観客として安穏とすることは最早許されず、出来事の目撃者ないし証人として立ち合うなんて余裕も与えられなくて、ただただ時間が生まれる空間を共有する一種の共犯者のような気持ちでひやひやさせられている、巻き込まれた自分に気づく。観客の見る(体験・体感する)のは、自分も加担してしまっている更新中の時間それ自体なのだ。―
【wonderland 2007年1月27日「コントロールを遊ぶむき出しの時間」木村覚】
もうこれは大橋以外の人間には作品が完成して幕が開けてみないと分からないんです。踊っている人間は作中あまり高揚しないよう指示されたりしますからね。それが如実に表れたのは明晰2(『明晰の鎖/2008』)の中の『ダウンワードスパイラル』だと思います。
■第三期 ~メンバー入れ替わりを経て、明晰3部作が完結へ。公演に際しイベントやペーパーを企画するなど、ダンスシーンを越える試みも始まる~
江) 構造的な作品の完成度として考えると明晰1(『明晰さは目の前の一点に過ぎない/2006』)が大橋可也&ダンサーズの第三期のスタートだと思います。この頃になると大橋も作品を作る前段階でダンサーたちにこれから自分たちがどういう作品を作ろうとしているのか、明確に説明するようになりました。ダンサーは相変わらず流動的でしたが出演者の半分は前作から続投していたのでコミュニケーションも大分取れていたと思います。大きな変化と言えば、音楽がスカンクから舩橋陽に替わったこと、久々に本格的にメディアを用いた作品を作るようになったことです。
黒) 明晰2で第三期の中核になるメンバーが定まったんですよね。どういう風に集まったんですか?
江) このときはオーディションを一般公募したんですが、来た人が全員採用されました。
黒) ええっ、 オール・ウェルカムだったんですか!?
江) はい…(笑) 正直私はそんな緩い方法でカンパニーが新しくなることに難しさもあるかと思ったのです。でも大橋のダンサーとのコミュニケーション能力が上がったんでしょうね。いつの間にかとてもいい雰囲気になっていました。
檀) 明晰の1と2の間には、イタリアの6都市を回った『Journey Beyond the Clarity/2006』ツアーが行われたんですよね。
江) 大橋は今でも時々「舞台環境からダンスを発想するようになったのは、公園や教会の広場をステージにしなくてはならなかったイタリアツアーの経験が大きい」と話しています。『帝国ナイト/2009』短編をリハーサルしに「青い部屋(渋谷のライブハウス)」に入ったとき、ガラス張りの小スペースを見た大橋可也が「この中で踊ることにしよう」と言ってから15分くらいで作品が演出されたこともありました。
黒) 15分? ホントですか? あの作品って解説もセリフも音楽も一切なくダンスだけを見せてくれたんですけど……あ? あれ? あれ? っていつのまにか始まってた作品を数分見ていただけなのにまず鳥肌が立ったと思ったら息がうまく出来なくなるような感じになってることに気付いたんだけどその頃には胸が詰まってるのとダンサーが踊ってる劇中の境遇とそこに生きてる人たちの感情とかにシンクロしてしまってる自分いるなんていう体感は初めてだったんで戸惑ってたんだと思うんですが、え? え? こういうときって涙が出そうになるのかヤベーなって感じで、なんだろう、いま何が伝えられようとしているか、いま何を起こそうとしてこの人たちが踊ってるのか、いま大橋可也に何を見せられようとしてるのかってことが言葉じゃなくダイレクトに伝心されるなんてことあるのかヤベー、ヤベー、ヤベーって気持の中では呟かされてるんだけどそれを声に出した途端に、硝子空間の意味だとかその薄くて脆い危機的な物質感をまとったダンサーのパフォーマンスや作品のメッセージを皹にしてしまうんじゃないかって躊躇ってた、でもホントは苦手なんです一度きりとかその場限りの何かを重んじたりするのって……
檀) 信仰めいててイヤだっていう感じかな。
黒) そうですね。にも関わらず「こんなスゲーの二度と無いからよく見ておくんだ」って啓示めいた勘を途惑いの吐露が汚してしまうんじゃないかって高ぶりが込み上げてきてて息がじょうずにできない、言いたいこと言えない、喋りたいけど喋れない、動きたいが動けないっていうこの有様ってまさにダンサーが数本の蛍光灯の明かりだけに浮かび上がる硝子張りの小さなスペースに詰め込まれた踊って踊らされて踊ることになってる様相と同期していたフロアには観客がびっしり座っていました。立てかけられた縦長の蛍光灯に照らされた硝子一枚に囲われた狭い部屋に家畜みたく詰められた14、5人のダンサーが満員電車とか密室に生きる息苦しさみたいなものを感じさせてたんスよね、硝子に仕切られた空間が建物とか乗物に見えてくるんです。しかもあの硝子一枚が作品に効いてたんだなって思ったのは作品を見終えて数時間経ってからだったんですけれど、あ、仕切りが硝子だった、ガラスに隔てられてる囲われてる叩けば硝子なんてすぐに割れよう、ガラスってあるようでないようなモノだろう?それは砕けば刃物のようにだって握れようがこの場において硝子はその素材が透明であるからこそ「見透けているからはっきり眺められる貴方たちの姿なのにこのままじゃけっして触れることができない」という隔絶の現実感として生々しくありました。あの硝子、そのウチに作品のはじめ異様な静けさを揺らしていたダンサー2人3人の揺れが同調していきます。ところが同調していく2人3人の揺れなのだから集団が成されてたっていいはずなのにダンサーに共感や同意が果たされることはなくって。
江) 踊っていたので分からないんですが、バラバラでしたか? ダンサーが。
黒) ええ、部屋の中を眺めてても「彼ら」とか「彼女ら」という感じはなく、もしやダンサーは魂の温もりを消失したか盗まれたか劣化させられたことによってああなったんじゃなかったか? 硝子小屋を覗けばそこに筋肉質の太い、タイトな肌着に包まれた、まとめられた長髪を廻す、細見の、長身の、むき出しの、大粒の汗を光らせた、ぶつかりを痣とする、それぞれの体に醒めてない何かがあるように感じた。次いでダンサーが生まれ過ごしていた時間のどこかには彼ら彼女らが「醒めてた」瞬間があったということですから「過去」に気付くでしょう? それで作品の上演は、そういった過去を見せる現在でもあると同時に硝子小屋は電車のようにも見えたので、そうか、この乗物は未来に向かってもいるって、つまりおれはここで過去から未来が一針の虫ピンに喉仏を貫かれて宙に止められたという妄想と硝子に囲われた小屋で衝突を続けるダンサーの濃縮された意味が苦しい、苦しい、苦しい、ダンサーは核分裂していく状況反射で爆発的な暴走を果てたそういえば密室で繰り返された十数人の衝突は乱闘にすら見えなかったなんてどういうことか。みんな人なのに。そのぶつかりが乱闘に見えない。なんて。どういうことか……終幕に近づきダンサーは充電の切つつあるロボットみたく……弱まってく……横たわり荒げる息に添って膨らみ萎むダンサー……それでみな床に絶えたけれど、あれから数日は「あの作品ってなんだったのか……」って引き摺っていたし、短篇の上演時間のショートネスも、硝子の密室とか満員電車っていう都市的な象徴のスケールと詩的に共鳴していて凄いよかったので、まさか! たった15分で演出されたとは!
檀) 「青い部屋」での短篇に大橋可也は出現しましたか?
江) 舞台に上がったのはダンサーだけでした。でも思い出してみれば彼が劇中に現われる作品のほうが多そうです。
檀) 『CLOSURES/2007』のとき、非常に効果的な演出が試みられているって思ったんです。演出家がわざわざ舞台上に上がって<自分が作品世界をコントロールしている>ということを表明する。それが一転、演出家という権力の失墜、あるいはシステムの反転を思わせて終わる。現代アート的で興味深い演出だな、と。
黒) さっき青い部屋での作品を賛じたので、一つ観客のコメントを紹介させてください。
―2008年2月11日 大橋可也&ダンサーズ『明晰の鎖』02/09-11吉祥寺シアター。大橋可也&ダンサーズの公演を拝見するのは初めてです。“現代社会における身体の問題を追求し、ダンスの必然性を問う”スタイルに興味を持ちました。(中略)「よくわからなかった」というのが全体の感想です。(中略)眠くなっちゃうことも多かった……―
【「しのぶの演劇レビュー」2008年2月11日】
これは演劇のレビューサイトを運営している高野しのぶさんによるレビューです。彼女は文中で細かい作品分析されていたり、
―客席でじーっと何かを見つめている時間は、豊かな思索の時間だと思います。(中略)演劇だとセリフや意味がストレートに言葉(音声)で伝わってくるので、“思索”といえるほど深い心理に入り込むことって少ないんですよね―
という心理を書いている観劇リテラシーの高い方ですが、それでも“よくわからなくて眠くなる時間もあった”のだと。大橋可也&ダンサーズの舞台は観客との安易な共感を棄てたところから始められている。それは現代におけるコミュニケーションを真剣に考えた結果でもあるんだけれど、パッと見れば難解に感じるかもしれない。でもハマる人はすごくハマる。自分の人生は最終的に自分で決めるんだという人には特別な機会になるんじゃないかと思います。そういう性格であるが故に迷いの時間を過ごしている人にとっても。
■観客、批評、私たち ~言葉で作品世界を咀嚼する、ということについて~
檀) 黒川さん、大橋に出会ったのは佐々木敦さんの批評の講義だったんですよね? ダンスを書くということについて、なにか考えてることってあります?
黒) んーと、そうですね。初めてダンスについて書いたのは『Black Swan』で、それは作品を形而上学的な刺激のある時間として受け止めていく文章だったんですが、後になってあの作品に「夫婦の関係」というモチーフがあったと聞いて絶句し(笑) また『Bleached』には「白色レグホンと高度成長期」という背景があると知ってびっくりしたり。
江) それはダンサーやオーディエンスを導き入れるための物語ではなく、あくまでもダンスを作っていくきっかけとして要請される世界観なんですよね。
黒) ああ、そうか。世界観を伝えるためのダンスではないんですね。自分でも批評を書き始めたのは、作品や作家を見下ろした位置から見識を押し付ける暴力的な文章にすごく不満があったからだったんです。まあそんなこと気にしてるのはおれだけなんだろうと思ってたら、批評や批評家への強い不信を訴えるダンサーやアーティストって少なくなくて。
檀) 作品の難解さ、そして批評テキストの抽象性の高さは、『帝国、エアリアル/2008』で唄われた「生きづらさを感じる人」が鑑賞する上でのハードルの高さに繋がっていますね。
江) 『明晰』シリーズのファンが社会的/言論的だった『帝国』の方向性に違和感を覚えたという話も聞きます。
黒) ただ、批評には批評の可能性があるし、すべてのアートがそうであるようにダンスも言葉と切り離せないでしょう? たとえば振り作りのモチーフひとつ確かめてみても、それは言葉で認識されている世界観。だから、言葉を発することが作品の可能性を乏しくさせることもあるって自戒しつつ、作り手にとって刺激的な受け手でいるためにはどういう書き物がやれるか考えたいし、アーティストには未知との遭遇を経験させて欲しいから、こちらもアーティストに未体験を還せるような何かを書こうと思ってます。檀原さんは作家として批評についてどう考えてらっしゃいます?
檀) 「辻調理師専門学校」の辻校長の伝記小説を読んだとき、「料理評論家はなぜ必要なのか?」という話が出てきたんですけどね。トップシェフは忙しくて自分と付き合いのある店にしか食べにいけないらしいんです。業界のトレンドや新しい流れを、時間が取れない一流のシェフに伝えるのが評論家の務めだって。それはダンスの世界でも同じじゃないかな。
江) その一方で、ダンスシーンの内側だけに留まらない活動をしていくためには、ダンサー以外の人たちにも届く言葉が必要ですよね。
檀) では、最後に明晰3『深淵の明晰』への期待を一言づつ。
黒) 創作モチーフの翻訳や注釈に留まることない踊りでもって、踊り手が作品を内から砕き、ダンサーとして孵る瞬間を目撃しに出かけます。
江) 明晰2は確かな手ごたえがありましたので是非それを超えてほしいですね。今回対談するにあたって久々に過去の作品を見ました。そうしたら、やはり進化した部分も沢山見えたんですけど逆に置いてきてしまった面白さも見えたんです。ダンサーの身体の個性という点では過去のほうが際立ってよく見えていた気もします。いまの匿名性の高い振付の中でもダンサーそれぞれがもっと身体を主張し合ってほしいですね。
檀) 観客の意表をつくような、あらたな次元への萌芽が見られるんじゃないかと、密かに期待しています。
(2009年6月21日 東京・森下スタジオにて)
檀原照和
「土地にまつわる習俗」をテーマにした作家。2006年に夏目書房より『ヴードゥー大全』を、2009年に『消えた横浜娼婦たち』(データハウス)を発表。大橋可也&ダンサーズへは一作目と三作目に参加。
江夏令奈
大橋可也&ダンサーズのメンバー。1980年生まれ、早稲田大学第二文学部卒。在学中、和栗由紀夫と出会い師事する。様々な舞台を経て、2003年より大橋作品に多数出演する。現在第二子妊娠中のため、ダンサーズ活動は産休中。
黒川直樹
「誰だ!なんだ!この作文は……」と哂った教授が秘密枠での誘いを決めてくれたことで入学が叶った大学でデザインと書き物を始める。水木しげるとゴダールと村西とおるを尊敬する現代詩のトリル。BLOG「仮)黒川直樹の妄想劇場」支配人でもある。
大橋可也と『明晰の鎖』について [ abyss , chain , dance ]
『深淵の明晰』のチラシに掲載している、「明晰」第二作『明晰の鎖』についての石井達郎さんの文章です。
「深淵の明晰」京都公演 | 「深淵の明晰」東京公演 | 「深淵の明晰」福岡公演 | 「深淵の明晰」伊丹公演
大橋可也と『明晰の鎖』について
石井達朗(舞踊評論家)
大橋可也は日本のコンテンポラリーダンスのなかで、特異な位置を占めている。彼の作品はストイックなまでに「踊る」ということを排除して、身体の現前性に、身体が今ここにあるということに、こだわる。そこから見えてくるのは「日常」という表層の下に隠された、抑圧された衝動であり、抑えることのできない暴力であり、男と女の間のコミュニケーション不能なジェンダーの壁である。そこに土方巽以来、日本の舞踏やコンテンポラリーダンスのなかで育まれてきた、ある種の身体観を見ることも可能だが、大橋の作品の注目すべき点は、身体の動きそのものばかりでなく、空間全体に意識を張り巡らせたような現代的な演出にある。身体の震えが、劇場空間のすみずみにまで波及してゆくと、今度はダンサーの身体が空間の囚われ人になったかのように出口を失い、硬直する。
上演時間110分、3部構成の『明晰の鎖』は、そのような大橋の仕事の集大成といえる作品である。前半、舞台後方は、劇場の外の街路に向けて扉が大きく開けられたままであり、観客は踊り手が動く「虚構」と、表通りを行き交う人々の「現実」を交錯させるようにして同時に見ることになる。後半、この扉が閉められた後に展開する女たちの緊張した動きや微妙な表情、そして第3部でビデオモニターにより次々にクローズアップされる女たちの姿態。ここでは虚構も物語も霧消してゆき、女たちの一瞬一瞬の身体の生々しさのみが連鎖してゆく。それは最早、現実とも演技とも判別不能である。おそらく、その双方であるだろう。エロス、暴力、脅威、哄笑、そして崩壊・・・。その荒涼とした身体の風景に何を読み取り、何を感じるのかは観客の自由だ。大橋の作品では、観客もまた現実と虚構の網目のなかに、自分自身の創造的な神経を研ぎ澄ますことを求められているのである。
(2008年2月)
「深淵の明晰」東京公演のチケット予約について [ abyss , memo ]
「深淵の明晰」東京公演のチケットC(0円)の申込み受付は〆切りとさせていただきます。多くのお申込みありがとうございました。
チケットA(20,000円)とチケットB(4,000円)はまだまだ発売中です。
チケットのお申込みは、申込みフォームのほか、メール、電話でも承ります。
詳細は、下記のチケット申込みフォームをご覧ください。
今回はこれまでの公演と比べ公演日が長く(5日間)なっていますが、客席をフラットに作り変えた特殊な舞台構成のため、客席数が少なくなっています。特に最終日(9/26)はたいへん混雑が予想されます。
どうぞお早めにお申込みください。
「深淵の明晰」伊丹公演 [ abyss , topics ]
君が長く深淵を覗き込むならば、深淵もまた君を覗き込む。
フリードリヒ・ニーチェ『善悪の彼岸』より
大橋可也&ダンサーズ初の伊丹公演は「明晰」三部作の最終作にして、大橋可也&ダンサーズ結成10周年記念作品となる『深淵の明晰』です。
公演に先立って10/18には大橋可也ワークショップをおこないます。
2009/11/12更新 木村覚氏による『深淵の明晰』東京公演レビューが掲載されました。
2009/11/5更新 大橋可也『深淵の明晰』最終公演前インタビューが掲載されました。
2009/10/15更新 学生割引(チケットB:前売2000円 当日2500円)を開始しました!!
【上演日時】
2009/11/22(日)19:00
2009/11/23(月)14:00
※開場は開演の30分前
【会場】
アイホール
兵庫県伊丹市伊丹2丁目4番1号
tel: 072-782-2000
【料金】
格差社会を芸術にとっても重要な課題であると考える大橋可也&ダンサーズは、3種類の料金設定によってチケットを提供させていただきます。
チケットA:20,000円(前売のみ)
お金に余裕があるので、作品に貢献したい方向けです。
チケットB:3,000円(前売)3,500円(当日)
チケットB(学生)2,000円(前売)2,500円(当日)
いわゆる通常料金です。普通に作品を見たい方はこちらをご購入ください。
学生の方は、公演当日、学生証をご提示ください。
チケットC:0円(前売のみ・要申込み・枚数限定)
お金に余裕がないが、どうしても作品を見る必要がある方向けです。
【チケット購入方法】
⇒チケットA・チケットB
チケット申込みフォーム
アイホール 072-782-2000
JCDNダンスリザーブ
⇒チケットC
下記申込み先まで以下の内容を「往復はがき」で送付してください。
[名前、住所、電話番号、メールアドレス、希望日時、私は何故に大橋可也&ダンサーズの作品を無料で見る必要があるか(書式自由)]
申込み先:
〒135-0047 東京都江東区富岡2-7-9矢野第五ビル301
大橋可也&ダンサーズチケットC係
〆切:2009/11/10(消印有効)
※必ず一通一名でご本人よりお申し込みください。複数名でのお申し込みはできません。
※〆切日前に予定枚数に達した場合、その時点で販売終了とさせていただきます。
チケット発売開始:2009/9/7
【出演者・スタッフ】
出演:垣内友香里、皆木正純、古舘奈津子、前田尚子、多田汐里、とまるながこ、山田歩
振付:大橋可也
音楽:舩橋陽
映像:岡崎文生(NEO VISION)、吉開菜央
衣装:ROCCA WORKS
照明:遠藤清敏(ライトシップ)
音響:牛川紀政
舞台監督:原口佳子(officeモリブデン)
主催:大橋可也&ダンサーズ
共催:(財)伊丹市文化振興財団
助成:財団法人セゾン文化財団、芸術文化振興基金
問合せ:大橋可也&ダンサーズ
tel: 03-6905-9264 fax: 03-6905-9265
mail: office@dancehardcore.com
「深淵の明晰」福岡公演 [ abyss , topics ]
君が長く深淵を覗き込むならば、深淵もまた君を覗き込む。
フリードリヒ・ニーチェ『善悪の彼岸』より
大橋可也&ダンサーズ1年5ヶ月ぶりの福岡公演は、「明晰」三部作の最終作にして、大橋可也&ダンサーズ結成10周年記念作品となる『深淵の明晰』です。
九州の皆さん、今年もよろしくお願いします。
2009/10/15更新 学生割引(チケットB:前売2000円 当日2500円)を開始しました!!
【上演日時】
2009/10/31(土)19:00
2009/11/1(日)14:00
※開場は開演の30分前
【会場】
ぽんプラザホール
福岡県福岡市博多区祇園町8番3号
tel: 092-262-5027
【料金】
格差社会を芸術にとっても重要な課題であると考える大橋可也&ダンサーズは、3種類の料金設定によってチケットを提供させていただきます。
チケットA:20,000円(前売のみ)
お金に余裕があるので、作品に貢献したい方向けです。
チケットB:3,000円(前売)3,500円(当日)
チケットB(学生)2,000円(前売)2,500円(当日)
いわゆる通常料金です。普通に作品を見たい方はこちらをご購入ください。
学生の方は、公演当日、学生証をご提示ください。
チケットC:0円(前売のみ・要申込み・枚数限定)
お金に余裕がないが、どうしても作品を見る必要がある方向けです。
【チケット購入方法】
⇒チケットA・チケットB
チケット申込みフォーム
ローソンチケット 0570-084-0008 (Lコード84194)
(財)福岡市文化芸術振興財団 092-263-6265
メガチケットアートリエ 092-281-0103(店頭販売のみ10:00-20:00)
JCDNダンスリザーブ
⇒チケットC
下記申込み先まで以下の内容を「往復はがき」で送付してください。
[名前、住所、電話番号、メールアドレス、希望日時、私は何故に大橋可也&ダンサーズの作品を無料で見る必要があるか(書式自由)]
申込み先:
〒135-0047 東京都江東区富岡2-7-9矢野第五ビル301
大橋可也&ダンサーズチケットC係
〆切:2009/10/15(消印有効)
※必ず一通一名でご本人よりお申し込みください。複数名でのお申し込みはできません。
※〆切日前に予定枚数に達した場合、その時点で販売終了とさせていただきます。
チケット発売開始:2009/9/7
【出演者・スタッフ】
出演:垣内友香里、皆木正純、古舘奈津子、前田尚子、多田汐里、とまるながこ、山田歩
振付:大橋可也
音楽:舩橋陽
映像:岡崎文生(NEO VISION)、吉開菜央
衣装:ROCCA WORKS
照明:遠藤清敏(ライトシップ)
音響:牛川紀政
舞台監督:原口佳子(officeモリブデン)
主催:大橋可也&ダンサーズ
共催:(財)福岡市文化芸術振興財団
助成:財団法人セゾン文化財団、芸術文化振興基金
問合せ:大橋可也&ダンサーズ
tel: 03-6905-9264 fax: 03-6905-9265
mail: office@dancehardcore.com
大橋可也ワークショップ@アイホール [ abyss , topics ]
基本的に大橋可也はワークショップをおこなわないのですが、「深淵の明晰」伊丹公演を目前に控え、関西では1年6ヶ月ぶりとなるワークショップをアイホールにて開催します。
「作品づくりのフレームワーク:ヒューマンインスタレーションの試み」
ダンスに限らず作品をつくるためにはフレームワーク(考えるための枠組み)が必要です。
このワークショップでは、大橋可也&ダンサーズが実際の作品づくりで取り組んでいる題材から、どのようなフレームワークを用いて作品をつくっていくのかを明らかにし、大橋可也&ダンサーズ作品の特長といえる、人間を用いたインスタレーションを参加者とともにつくりたいと思います。人と人との距離、傾き、速度、意識の流れ、それらがインスタレーションの素材となるでしょう。
ここでは、身体を動かすことももちろんですが、柔軟な頭の回転が求められます。
ダンスを未経験の方でも作品づくりに興味のある方であれば、大歓迎です。どうぞご参加ください。
日時:2009/10/18(日)14:00-17:00
定員:15名程度
対象:18才以上、ダンス経験の有無は問いません。
参加費:2,000 円
会場:アイホール
JR伊丹駅下車西側すぐ 阪急伊丹駅下車、東へ徒歩7分
申込み・問合せ: AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
mail: info@aihall.com
tel: 072-782-2000 fax: 072-782-8880
Clarity in Abyss (ITAMI) [ _english , abyss ]
The new work by Kakuya Ohashi and Dancers "Clarity in Abyss"
[Cast and Staff]
Cast: Yukari Kakiuchi, Masazumi Minaki, Natsuko Furutachi, Naoko Maeda, Shiori Tada, Nagako Tomaru, Ayumu Yamada
Choreography: Kakuya Ohashi
Music: Yow Funahashi
Video Direction: Fumio Okazaki, Nao Yoshigai
Lighting: Kiyotoshi Endo
Sound: Norimasa Ushikawa
Stage management: Yoshiko Haraguchi
[Performing Date]
November 22 (Sun), 2009, 19:00 start
November 23 (Mon), 2009, 14:00 start
Doors open 30minuts before the performance.
[Performing Place]
AI HALL
Address: 2-4-1, Itami, Itami-shi, Hyogo
TEL: 072-782-2000
[Ticket Price]
Ticket A: 20,000yen (advance sale only) is for those who have leeway to make a contribution to the performance.
Ticket B: 3,000yen (advance sale), 3,500yen (at door) is the standard price ticket.
Ticket C: 0yen (advance sale only) is for those who NEED to see the performance but cannot afford to buy a ticket.
*All the seats are free seating.
*The 3 types of tickets do not reflect seat areas or qualities.
*Please be aware that ticket C has a limit in number. We advise you to apply as early as possible.
*Ticket A and C will not be sold on the day of the performance.
[Reservations]
Ticket A, B:
Ticket Reservation Form
Ticket C:
Please send the information below with a reply postal card:
Name, Address, E-mail address, Phone number, Date you wish to see the performance, the reason you need to see the performance for free.
Send to:
〒135-0047
Tomioka 2-7-9, Yano Building No.5, Room301, Koto-ku, Tokyo.
Kakuya Ohashi and Dancers, Ticket C Reservation.
Send by: November, 10 (acceptable if postmarked by this date)
*The application must be sent by the person who is coming to the performance. Also, please note that is must be one application per person.
*Even before the deadline, we will not accept applications if it comes to the limited number.
[Inquiries]
Kakuya Ohashi and Dancers
Tel: 03-6905-9264
Fax: 03-6905-9265
E-mail: office@dancehardcore.com
Clarity in Abyss (FUKUOKA) [ _english , abyss ]
The new work by Kakuya Ohashi and Dancers "Clarity in Abyss"
[Cast and Staff]
Cast: Yukari Kakiuchi, Masazumi Minaki, Natsuko Furutachi, Naoko Maeda, Shiori Tada, Nagako Tomaru, Ayumu Yamada
Choreography: Kakuya Ohashi
Music: Yow Funahashi
Video Direction: Fumio Okazaki, Nao Yoshigai
Lighting: Kiyotoshi Endo
Sound: Norimasa Ushikawa
Stage management: Yoshiko Haraguchi
[Performing Date]
October 31 (Sat), 2009, 19:00 start
November 1 (Sun), 2009, 14:00 start
Doors open 30minuts before the performance.
[Performing Place]
POMPLAZA
Address: 8-3, Gion-machi, Hakata-ku, Fukuoka-shi, Fukuoka
TEL: 092-262-5027
[Ticket Price]
Ticket A: 20,000yen (advance sale only) is for those who have leeway to make a contribution to the performance.
Ticket B: 3,000yen (advance sale), 3,500yen (at door) is the standard price ticket.
Ticket C: 0yen (advance sale only) is for those who NEED to see the performance but cannot afford to buy a ticket.
*All the seats are free seating.
*The 3 types of tickets do not reflect seat areas or qualities.
*Please be aware that ticket C has a limit in number. We advise you to apply as early as possible.
*Ticket A and C will not be sold on the day of the performance.
[Reservations]
Ticket A, B:
Ticket Reservation Form
Ticket C:
Please send the information below with a reply postal card:
Name, Address, E-mail address, Phone number, Date you wish to see the performance, the reason you need to see the performance for free.
Send to:
〒135-0047
Tomioka 2-7-9, Yano Building No.5, Room301, Koto-ku, Tokyo.
Kakuya Ohashi and Dancers, Ticket C Reservation.
Send by: October, 15 (acceptable if postmarked by this date)
*The application must be sent by the person who is coming to the performance. Also, please note that is must be one application per person.
*Even before the deadline, we will not accept applications if it comes to the limited number.
[Inquiries]
Kakuya Ohashi and Dancers
Tel: 03-6905-9264
Fax: 03-6905-9265
E-mail: office@dancehardcore.com
「深淵の明晰」伊丹公演予約申込みフォーム [ abyss , tickets ]
「深淵の明晰」伊丹公演のチケット予約を承ります。以下のフォームよりお申込みください。
申込み後、3日以内に折り返し予約確認のメールをお送りいたします。予約確認の返信がない場合、フォームがうまく動作しない場合は、お手数ですが、ご希望日時、枚数、お名前、メールアドレス、電話番号を、office@dancehardcore.comまたはtel:03-6905-9264までご連絡ください。
チケットは公演当日受付での精算となります。
「深淵の明晰」福岡公演予約申込みフォーム [ abyss , tickets ]
「深淵の明晰」福岡公演のチケット予約を承ります。以下のフォームよりお申込みください。
申込み後、3日以内に折り返し予約確認のメールをお送りいたします。予約確認の返信がない場合、フォームがうまく動作しない場合は、お手数ですが、ご希望日時、枚数、お名前、メールアドレス、電話番号を、office@dancehardcore.comまたはtel:03-6905-9264までご連絡ください。
チケットは公演当日受付での精算となります。
「深淵の明晰」推薦文 [ abyss , dance ]
「深淵の明晰」京都公演は京都芸術センター舞台芸術賞2009のノミネート作品になりますが、ノミネートの選考をしていただいた、古後奈緒子(舞踊史・舞踊理論研究/批評)さんによる推薦文が公開されていましたので、紹介します。
ジャンル内の系譜づけによって保証される正当性を避けつつ、自己目的化した実験性に陥ることのない探求の姿勢と過去の成果が評価された。とりわけ、作品を貫く閉塞感の源となる身体や、複数のメディアにより構築される時間・空間は、今という時代において身体が被る現実と多様な関係を結びうる。加えて、舞踏という出自への姿勢、映像を用いた演出の手法等、方法論の点でも多角的な議論を開く可能性にも期待が寄せられる。
文章の内容はこれまで僕たちがプレス向けなどに書いているものと大差ないので、あまり新鮮味がない、というと失礼ですね。推薦文に負けないような作品を作りたいと思います。
「深淵の明晰」予告編 [ abyss , movie ]
「明晰」三部作最終作『深淵の明晰』予告編ムービー
「深淵の明晰」京都公演 | 「深淵の明晰」東京公演 | 「深淵の明晰」福岡公演 | 「深淵の明晰」伊丹公演
2009/8/22に「明晰の夜2」でおこなったパフォーマンスの記録映像からの抜粋です。
出演:垣内友香里、皆木正純、古舘奈津子、前田尚子、多田汐里、とまるながこ、山田歩
振付:大橋可也
音楽・演奏:舩橋陽、一樂誉志幸
撮影・編集:上田茂
明日(8/22)は「明晰の夜2」です。 [ abyss , memo ]
渋谷UPLINK FACTORYでの「明晰の夜2」がいよいよ明日に迫りました。どうぞお越しください。
タイムテーブルは以下の予定です。
19:00 開場
19:30-20:05 「明晰の鎖」映像版上映
20:10-20:30 舩橋陽+大谷能生サックスデュオ
20:40-21:00 大島輝之アコースティックギターソロ
21:10-21:30 一樂誉志幸こわれものソロ
21:30-21:50 パフォーマンス:大橋可也&ダンサーズ+舩橋陽
22:00-22:30 トーク:HIKO×大谷能生×舩橋陽×大橋可也
まだまだ予約受付中です。
当日券も販売予定ですが、会場が狭く混雑が予想されますので、できるだけ事前にご予約ください。
チケット申込みフォーム
一樂誉志幸さんの演奏はこんな感じ(?)です。
今日(7/18)は「明晰の夜1」です。 [ abyss , memo ]
「明晰の夜1」がいよいよ本日(7/18)開催となりました。当日の来場も可能ですので、どうぞお越しください。
タイムテーブルは以下の予定です。
19:30-21:00 トーク「レディメイドとしての身体」
21:10-21:45 『明晰の鎖』映像版上映
22:00-22:30 多田汐里+ゾルゲルプロ パフォーマンス
「深淵の明晰」チケット発売開始しました。 [ abyss , memo ]
大橋可也&ダンサーズの活動の中軸である「明晰」三部作の最終作にして、大橋可也&ダンサーズ結成10周年記念作品である『深淵の明晰』東京公演と京都公演のチケット発売を開始しました。
「深淵の明晰」東京公演予約申込みフォーム
「深淵の明晰」京都公演予約申込みフォーム
チケットぴあ(東京公演のみ) 0570-02-9999 (Pコード397-108)
JCDNダンスリザーブ
東京公演の最終日9/26のみ、fooi(舩橋陽+大谷能生+大島輝之+一樂誉志幸)によるライブ演奏をおこないます。この日は特に混雑することが予想されますので、お早めにチケットをお申込みください。
「深淵の明晰」東京公演予約申込みフォーム [ abyss , tickets ]
「深淵の明晰」東京公演のチケット予約を承ります。以下のフォームよりお申込みください。
申込み後、3日以内に折り返し予約確認のメールをお送りいたします。予約確認の返信がない場合、フォームがうまく動作しない場合は、お手数ですが、ご希望日時、枚数、お名前、メールアドレス、電話番号を、office@dancehardcore.comまたはtel:03-6905-9264までご連絡ください。
チケットは、tickets@dancehardcore.comまたはtel:03-6905-9264でも承ります。以下の1から6をご連絡ください。
1. お名前(フルネーム) 2. ふりがな 3. 当日ご連絡のつく電話番号 4. ご希望日時 5. 券種(チケットAまたはB) 6. 枚数
携帯電話のメールアドレスをご利用の場合は@dancehardcore.comからのメールを受信できるよう設定をお願いいたします。
チケット料金は公演当日受付での精算となります。
Ticket Reservation Form (English)
「深淵の明晰」京都公演予約申込みフォーム [ abyss , tickets ]
「深淵の明晰」京都公演のチケット予約を承ります。以下のフォームよりお申込みください。
申込み後、3日以内に折り返し予約確認のメールをお送りいたします。予約確認の返信がない場合、フォームがうまく動作しない場合は、お手数ですが、ご希望日時、枚数、お名前、メールアドレス、電話番号を、office@dancehardcore.comまたはtel:03-6905-9264までご連絡ください。
チケットは公演当日受付での精算となります。
「明晰の夜2」予約申込みフォーム [ abyss , tickets ]
「明晰の夜2」の予約を受け付けます。以下のフォームよりお申込みください。
申込み後、3日以内に予約確認のメールをお送りします。予約確認の返信がない場合、フォームがうまく動作しない場合は、お手数ですが、ご希望日時、枚数、お名前、メールアドレス、電話番号を、office@dancehardcore.comまでご連絡ください。
料金は受付にてお支払いください。
日時:2009/8/22(土)19:00開場 19:30開演
会場:アップリンクファクトリー
料金:2000円(1ドリンク付き)
「明晰の夜2」詳細情報
Clarity in Abyss (TOKYO) [ _english , abyss ]
The new work by Kakuya Ohashi and Dancers "Clarity in Abyss"
[Cast and Staff]
Cast: Yukari Kakiuchi, Masazumi Minaki, Natsuko Furutachi, Naoko Maeda, Shiori Tada, Nagako Tomaru, Ayumu Yamada
Choreography: Kakuya Ohashi
Music: Yow Funahashi, fooi (Yow Funahashi + Yoshio Ootani + Teruyuki Ohshima + Yoshiyuki Ichiraku)
Video Direction: Fumio Okazaki, Nao Yoshigai
Lighting: Kiyotoshi Endo
Sound: Norimasa Ushikawa
Stage management: Yoshiko Haraguchi, Atsushi Kuwahara
[Performing Date]
September 22 (Tue), 2009, 19:30 start
September 23 (Wed), 2009, 19:30 start
September 24 (Thu), 2009, 19:30 start
September 25 (Fri), 2009, 19:30 start
September 26 (Sat), 2009, 17:00 start
Doors open 30minuts before the performance.
[Performing Place]
Kichijoji Theater
Address: 1-33-22, Teramoto-cho, Kichijo-ji, Musasino-shi, Tokyo
Access: 5 minutes walk from North Exit of Kichijoji Station on JR Chuo Line and Keio Inogashira Line.
TEL: 0422-22-0911
[Ticket Price]
Ticket A: 20,000yen (advance sale only) is for those who have leeway to make a contribution to the performance.
Ticket B: 4,000yen (advance sale), 4,500yen (at door) is the standard price ticket.
Ticket C: 0yen (advance sale only) is for those who NEED to see the performance but cannot afford to buy a ticket.
*All the seats are free seating.
*The 3 types of tickets do not reflect seat areas or qualities.
*Please be aware that ticket C has a limit in number. We advise you to apply as early as possible.
*Ticket A and C will not be sold on the day of the performance.
Tickets sales start: July 17 (Fri), 2009
[Reservations]
Ticket A, B:
Ticket Reservation Form
Ticket C:
Please send the information below with a reply postal card:
Name, Address, E-mail address, Phone number, Date you wish to see the performance, the reason you need to see the performance for free.
Send to:
〒135-0047
Tomioka 2-7-9, Yano Building No.5, Room301, Koto-ku, Tokyo.
Kakuya Ohashi and Dancers, Ticket C Reservation.
Send by: September, 10 (acceptable if postmarked by this date)
*The application must be sent by the person who is coming to the performance. Also, please note that is must be one application per person.
*Even before the deadline, we will not accept applications if it comes to the limited number.
[Inquiries]
Kakuya Ohashi and Dancers
Tel: 03-6905-9264
Fax: 03-6905-9265
E-mail: office@dancehardcore.com
Clarity in Abyss (KYOTO) [ _english , abyss ]
The new work by Kakuya Ohashi and Dancers "Clarity in Abyss"
Nominated for Kyoto Art Theatre Award 2009
[Cast and Staff]
Cast: Yukari Kakiuchi, Masazumi Minaki, Natsuko Furutachi, Naoko Maeda, Shiori Tada, Nagako Tomaru, Ayumu Yamada
Choreography: Kakuya Ohashi
Music: Yow Funahashi
[Performing Date]
September 18 (Fri), 2009, 19:00 start
September 19 (Sat), 2009, 14:00 start
Doors open 30minuts before the performance.
[Performing Place]
Kyoto University of Art and Design Kyoto Art Theatre studio21
[Ticket Price]
Ticket B: 3,000yen
Tickets sales start: July 17 (Fri), 2009
[Inquiries]
Kakuya Ohashi and Dancers
Tel: 03-6905-9264
Fax: 03-6905-9265
E-mail: office@dancehardcore.com
「深淵の明晰」京都公演 [ abyss , topics ]
君が長く深淵を覗き込むならば、深淵もまた君を覗き込む。
フリードリヒ・ニーチェ『善悪の彼岸』より
「明晰」三部作の最終作『深淵の明晰』日本ツアーは京都からスタートします。
この公演は京都芸術センター舞台芸術賞2009参加公演となります。
【上演日時】
2009/9/18(金)19:00
2009/9/19(土)14:00
※開場は開演の30分前
【会場】
京都造形芸術大学 京都芸術劇場studio21
京都市左京区北白川瓜生山2-116 京都造形芸術大学内
tel: 075-791-8240
【料金】
チケットB:3,000円(前売・当日とも)
【チケット購入方法】
チケット申込みフォーム
JCDNダンスリザーブ
チケット発売開始:2009/7/17
【出演者・スタッフ】
出演:垣内友香里、皆木正純、前田尚子、多田汐里、とまるながこ
振付:大橋可也
音楽:舩橋陽
主催:大橋可也&ダンサーズ
共催:京都芸術センター
助成:財団法人セゾン文化財団、芸術文化振興基金
問合せ:大橋可也&ダンサーズ
tel: 03-6905-9264 fax: 03-6905-9265
mail: office@dancehardcore.com
webDICEに「明晰の夜」が取り上げられました。 [ abyss , memo ]
アップリンクが運営する「webDICE」に7/18におこなう「明晰の夜1」が取り上げられました。
「明晰の夜」から「深淵の明晰」に迫る貴重な記事になっています。
多田汐里+ゾルゲルプロ リハーサル [ abyss , movie ]
2009/7/18(土)に渋谷UPLINK FACTORYでおこなう「明晰の夜1」に出演する多田汐里+ゾ ルゲルプロのリハーサル風景です。
「深淵の明晰」東京公演 [ abyss , topics ]
君が長く深淵を覗き込むならば、深淵もまた君を覗き込む。
フリードリヒ・ニーチェ『善悪の彼岸』より
2006年『明晰さは目の前の一点に過ぎない。』、2008年『明晰の鎖』に続く「明晰」三部作の最終作にして、大橋可也&ダンサーズ結成10周年記念作品となる『深淵の明晰』の上演がいよいよ近づいてきました。東京公演は前2作と同様、吉祥寺シアターを会場とします。
【上演日時】
2009/9/22(火・祝)19:30
2009/9/23(水・祝)19:30
2009/9/24(木)19:30
2009/9/25(金)19:30
2009/9/26(土)17:00
※開場は開演の30分前
※9/23のみ、託児サービスあり
※9/26のみ、fooiによるライブ演奏あり
【会場】
吉祥寺シアター
JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅北口下車 徒歩5分
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-33-22
0422-22-0911
【料金】
格差社会を芸術にとっても重要な課題であると考える大橋可也&ダンサーズは、3種類の料金設定によってチケットを提供させていただきます。
チケットA:20,000円(前売のみ)
お金に余裕があるので、作品に貢献したい方向けです。
チケットB:4,000円(前売)4,500円(当日)
いわゆる通常料金です。普通に作品を見たい方はこちらをご購入ください。
チケットC:0円(前売のみ・要申込み・枚数限定)
お金に余裕がないが、どうしても作品を見る必要がある方向けです。
【チケット購入方法】
⇒チケットA・チケットB
チケット申込みフォーム
チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード397-108)
JCDNダンスリザーブ
⇒チケットC
下記申込み先まで以下の内容を「往復はがき」で送付してください。
[名前、住所、電話番号、メールアドレス、希望日時、私は何故に大橋可也&ダンサーズの作品を無料で見る必要があるか(書式自由)]
申込み先:
〒135-0047 東京都江東区富岡2-7-9矢野第五ビル301
大橋可也&ダンサーズチケットC係
〆切:2009/9/10(消印有効)
※必ず一通一名でご本人よりお申し込みください。複数名でのお申し込みはできません。
※〆切日前に予定枚数に達した場合、その時点で販売終了とさせていただきます。
チケット発売開始:2009/7/17
【託児サービス】
9/23の公演に託児サービスを実施します。
9/16までに電話にてお申込みください。定員になり次第、締め切りとなります。
申込み・問合せ:イベント託児・マザーズ
tel: 0120-788-222 (土日祝日を除く10~12時、13~17時)
料金:0~1歳は2,000円、2歳以上は1,000円
【出演者・スタッフ】
出演:垣内友香里、皆木正純、古舘奈津子、前田尚子、多田汐里、とまるながこ、山田歩
振付:大橋可也
音楽:舩橋陽
9/26のみ、fooi(舩橋陽+大谷能生+大島輝之+一樂誉志幸)によるライブ演奏
映像:岡崎文生(NEO VISION)、吉開菜央
衣装:ROCCA WORKS
照明:遠藤清敏(ライトシップ)
音響:牛川紀政
舞台監督:原口佳子(officeモリブデン)、桑原淳
美術協力:伊東篤宏
宣伝美術:佐藤寛之
写真:GO
協力:鈴木携人、坂間真実、大橋めぐみ
制作:三五さやか、山本ゆの、上田茂(ビーグル・インク)
主催:大橋可也&ダンサーズ
助成:財団法人セゾン文化財団、芸術文化振興基金
問合せ:大橋可也&ダンサーズ
tel: 03-6905-9264 fax: 03-6905-9265
mail: office@dancehardcore.com
fooi(舩橋陽+大谷能生+大島輝之+一樂誉志幸)
サウンドトラック主体の音楽とは異なる、演奏者各々の自主的な音楽表現を用いる事により、『深淵の明晰』作品世界の変換・再構築を試みるライブプロジェクト。
舩橋陽(saxophone,cello,etc)、「MJQT」、「sim」、「MAS」等での音楽活動と共に、近年は「チェルフィッチュ」、「神村恵カンパニー」など、演劇、コンテンポラリーダンスのシーンにも音楽表現の領域を広げ、ジャズ・即興分野の批評家としても活躍する大谷能生(saxophone,electronics)、「sim」のリーダーであり、「SNO」、「circuit unconnection」、「gnom゜」等いくつかのユニット、プロジェクトを率いる大島輝之(guitar)、「FRATENN」のほか多数のユニット、セッションへの参加に加え、がらくた、声などを駆使した独特のソロ演奏など、様々なフィールドで活動する一樂誉志幸(drums)をメンバーとする。
果たして、fooiのサウンドは、『深淵の明晰』を包囲するのか?それとも新たな方位を示すのか?
明晰の夜2 [ abyss , topics ]
コンテンポラリーダンス界の極北をひた走る大橋可也&ダンサーズが9月に吉祥寺シアターで上演する「明晰」三部作最終作『深淵の明晰』に先立ち、豪華ゲストを迎えた「明晰の夜」を2ヶ月連続開催。
第二夜は、「明晰」三部作の音楽及び演奏を担う舩橋陽、「MJQT」「sim」「MAS」等での音楽活動と共に、最近は「チェルフィッチュ」「神村恵カンパニー」など、舞台芸術の分野にも活動の領域を広げ、批評家としても活躍する大谷能生、「sim」のリーダーであり、「SNO」「circuit unconnection」「gnom゜」等のユニット・プロジェクトを率いる大島輝之、「FRATENN」等のユニットへの参加のほか、がらくた、声などを駆使した独自の演奏をおこなう一樂誉志幸といった様々なフィールドの第一線で活躍するミュージシャンの演奏に、ライブ撮影による映像を用いた大橋可也&ダンサーズのパフォーマンスが交錯する時空間を作り上げます。
「明晰の夜2」の出演ミュージシャンは『深淵の明晰』9/26東京公演に「fooi」としてライブ演奏をおこないます。『深淵の明晰』に至る夜にご期待ください。
2009/8/5更新 『明晰の鎖』映像版の上映をおこないます。トークのゲストに『帝国、エアリアル』で共演したHIKOさんをお招きすることになりました。
ライブ×パフォーマンス:舩橋陽(saxophone)×大谷能生(saxophone)×大島輝之(acoustic guitar)×一樂誉志幸(こわれもの)×大橋可也&ダンサーズ
上映:『明晰の鎖』映像版(監督:古屋和臣)
トーク:HIKO(ドラマー/GAUZE)ほか
写真:GO
【日時】
2009/8/22(土)19:00開場/19:30開演
【料金】
2,000円(1ドリンク付)
*『明晰の鎖』映像版上映(35分)の後、ライブ×パフォーマンスをおこないます。終演後、ゲスト、出演者によるトークをおこない、22:30頃に終了の予定です。
*会場にて大橋可也&ダンサーズの舞台写真を撮り続けているGOによる展示をおこないます。
*来場者には『深淵の明晰』東京公演の割引特典があります。
*7/18に開催する「明晰の夜1」の情報はこちら。
【会場】
UPLINK FACTORY
東京都渋谷区宇田川町37-18トツネビル1F
tel: 03-6825-5502
予約方法:
チケット申込みフォームをご利用ください。
または、(1)お名前、(2)人数、(3)住所、(4)電話番号を明記の上、件名を「予約/明晰の夜2」として、factory@uplink.co.jpまでメールでお申し込み下さい。
問合せ:大橋可也&ダンサーズ
mail: office@dancehardcore.com
明晰の夜1 [ abyss , topics ]
コンテンポラリーダンス界の極北をひた走る大橋可也&ダンサーズが9月に吉祥寺シアターで上演する「明晰」三部作最終作に先立ち、豪華ゲストを迎えた「明晰の夜」を2ヶ月連続開催します。第一夜は木村覚をモデレーターに、演劇・現代美術界の鬼才、飴屋法水、「ランボーの末裔」こと映像作家、大木裕之と大橋可也によるトーク、一般販売も間近に迫った『明晰の鎖』映像版の上映、トーキョーワンダーサイト主催「EXPERIMENTAL SOUND & ART FESTIVAL」で特別賞を受賞した「ゾルゲルプロ」のガラス製自作楽器「クナイフ」や不定形な物質「スライム」を使った演奏と大橋可也&ダンサーズのダンサー多田汐里によるパフォーマンスに、12年の沈黙を経て精力的に活動する奇才、髙橋恭司と注目の若手写真家、鵜飼悠による展示を加えてお届けします。
多田汐里+ゾルゲルプロのリハーサル映像をアップしました。
トーク「レディメイドとしての身体」:
飴屋法水(演出家・現代美術家)×大木裕之(映像作家・現代美術家)×木村覚(美学・ダンス批評)×大橋可也(振付家)
上映:『明晰の鎖』映像版(監督:古屋和臣)
パフォーマンス:多田汐里+ゾルゲルプロ
写真:鵜飼悠・髙橋恭司
髙橋恭司写真集の販売もおこないます。
【日時】
2009/7/18(土)19:00開場/19:30開演
【料金】
2,000円(1ドリンク付)
*トーク、上映、パフォーマンスの順。終演は22:30を予定しています。
*来場者には「明晰」三部作最終作東京公演の割引特典があります。
*「明晰の夜2」は8/22(土)に舩橋陽と大谷能生によるライブを中心に開催します。
【会場】
UPLINK FACTORY
東京都渋谷区宇田川町37-18トツネビル1F
tel: 03-6825-5502
予約方法:
チケット申込みフォームをご利用ください。
または、(1)お名前、(2)人数、(3)住所、(4)電話番号を明記の上、件名を「予約/明晰の夜1」として、factory@uplink.co.jpまでメールでお申し込み下さい。
問合せ:大橋可也&ダンサーズ
mail: office@dancehardcore.com
多田汐里 [ abyss , chain , profile , spring ]
2007年より、大橋可也&ダンサーズに参加。『帝国、エアリアル』『深淵の明晰』他に出演。その作品世界の中心的ダンサーとして活躍している。2009年7月のUPLINK FACTORYでの共演より、ゾルゲルプロとの活動を始め、新プロジェクト「ゾルゲルしおり」として『DISCHARGE』を発表。また、HIKO(GAUZE)やOFF SEASONとのセッション、Dance Company BABY-Qへの参加など活動の幅を広げている。趣味はマンガとアニメ、お弁当作り。
前田尚子 [ abyss , chain , profile , spring ]
埼玉県出身。国際基督教大学在学中にコンテンポラリーダンスをはじめる。卒業後、働きながら舞台活動を続ける。2007年より大橋可也&ダンサーズに参加。他に荒枝志津作品、新宿梁山泊等に出演。