分からない、分かっていない

August 30, 2006

分からない、分かっていない [ dance ]

僕の作品を見て「分からない」人は多い。
作品を評価してくれる人、批評家のような立場の人、でも、作品の意図を「分かっていない」人が多い。
もちろん、作品の意図を理解し感じた上で、評価してくれる人も確かにいるのだが。

以前は、分からない、分かっていない、ということは仕方ないと思っていた。
どう感じ、どう思うかは、観客の責務であって、作家が関わるものではないと思っていた。
見る側の感受性や問題意識が足りないのだと。

しかしながら、作品を作り続けてきたことで僕の意識も変わってきた。
大橋可也&ダンサーズ作品の意図、それは確かにあるし、今の社会にとって非常に重要なものだと思っている、への理解を断念することは、作家としての責任を放棄することではないだろうか。
作品が説明的である必要は無いが、作品についての説明は必要だろう。

ということで、作品について、まずは最新作「明晰さは目の前の一点に過ぎない。」について、の解説を書いていこうと思う。
更新は少しずつになると思うが、作品と僕たちの活動についての理解を深めるための一助となれば、幸いである。

posted by Kakuya Ohashi at 2006/08/30 7:40:01 | TrackBack
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