噛み合わない/ダンス批評をめぐって

September 22, 2006

噛み合わない/ダンス批評をめぐって [ dance ]

先月から飛び飛びではあったが、木村覚氏のブログ上でコメントのやり取りをしていた。もし、これらのコメントを通読された方がいらっしゃるなら、率直にお詫びしたい。とても議論といえるものではないからだ。ブログのコメント欄が議論に適したものであるかどうかは措くとしても。
なぜ、議論になっていないか。一番の原因は、僕の最初のコメントの記述が若干シニカルというか、斜に構えたものだったので、木村氏に自己防衛的な態度をとらせてしまったことだろう。具体的にいえば、僕が取り上げた「招待状」について、木村氏は明らかに過剰な反応をとっている。メタファーとして挙げた商品/サービスについても、メタファーとしては受け入れられなかったようだ。その最初の僕の姿勢については反省します。
特に、ここに議論の結論めいたものを書くつもりはないが、僕がコメントを寄せた動機付けに関する記述を再掲しておく。いずれ、木村氏に限らず、議論を継続する機会を持ちたいと思う。

僕の思い込みですが、木村さんは、シンポジウムのアジェンダに「観客」「劇場」を挙げられているように、ダンスにおける、演者と観客、および、劇場外の社会との関係について、強い関心を持っていると思います。 その関心に、僕は一方的に共感していて、故にこうしてコメントなぞ書き込んだりしています。 ダンスを構成する、あらゆる関係性の連鎖、その中にダンス批評家は含まれないといけないのではないか。 ダンス批評は舞台上のダンスについて語る前に、語る主体自らと舞台および舞台外の社会との関係について語るすべきではないか。
posted by Kakuya Ohashi at 2006/09/22 21:11:18 | TrackBack
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