ダンスマップ
February 6, 2007
ダンスマップ [ dance ]
日曜日(2007/2/4)に「超詳解20世紀ダンス入門」の第一回に出席し、木村覚氏のレクチャーを聴いてきた。
とくに目新しい価値観、概念の発見はなかったと思うが、現代のダンスを俯瞰する試みは意欲的だと思うし、紹介された作品の映像も参考になるものが多かったので、出席できたこと自体よかったと思う。
# 段取りが悪いところはダンスを取り巻く環境の構造的な問題に起因するものだと思うが、ここでは触れない
木村氏がレクチャーで使用した図を氏のブログから引用しておく。
この図は力作だと思うし、これだけ見ていてもそれなりに興味深い、面白い。
しかし、僕たちはダンスを作る側、あるいは見る側としてレクチャーに参加しているわけで、この図だけを理解することが、僕たちの活動、作る/見ることに役に立つのだろうか。僕たちには作る/見るためのガイドライン、のようなもの、が必要だと思う。そのベースとなるのがこの図なのだろうか。
いや、きっとそうではないね。
この図は僕たち自身が書くものだ。自分なりのダンスマップ、適当に命名しておく、を書いていく過程が、作る/見ることの意味づけを再定義することになると思う。
とはいえ、木村氏作の図のようなものを作ろうとするとたいへんだ。途中で断念してしまうね。それに、いくら頑張って作ったところで、それが個人の頭の中にしかなければダンス全体を考えたときには意味がないんじゃない。
ここでアイデア。
ダンスを構成するアクターに対して自由にタグ付けと重み付けが出来るインタフェースがあり、そこに蓄積されたデータに対してビューポイントを指定すると、マッシュアップされた結果がマップになる、っていうのがいいじゃない。
例えば、木村氏のタグ/重み付けでいくと、大橋可也&ダンサーズは「タスク性, 5」とか。
# ここでいうアクターは木村氏の図だと振付家/カンパニーだが、必ずしもそうでなくてもよいと思う
# マップのビューポイントは自由に変えられる
# タグ自体にタグ付けしてもいい
ダンス2.0っぽい。
では、これを実現する仕組み、フレームワークは誰が作るのか。
先のエントリの繰り返しだが、表現者なら自分で有効なメディアを作るべきだろう。
僕がやりましょうか。