明晰の鎖

大橋可也&ダンサーズが2006年より継続的に制作している「明晰」三部作の第二作となる2008年作品。
『通行人たち』『ダウンワードスパイラル』『ドッグ』の全三部から構成される。『通行人たち』は劇場搬入口を大きく開け、非日常と日常、舞台と路上の対比を男性ダンサー2人の抑制された動きによって描き、『ダウンワードスパイラル』は女性ダンサー4人のミニマルな振付と生演奏も取り入れた音楽、蛍光灯の明滅によって、終わることのない現実を描き出した。『ドッグ』は複数のライブカメラ、スクリーンによって映像と身体の関係を直截的に描き出したパートである。
『ダウンワードスパイラル』は2008年4月から5月にかけて、京都および福岡での巡演をおこなった。
舞台作品とは独立した作品として古屋和臣監督による映像版も作成されている。

出演:江夏令奈、垣内友香里、皆木正純、古舘奈津子、前田尚子、宮尾安紀乃、とまるながこ、中川敬文、いとうみえ、多田汐里
振付:大橋可也
音楽:舩橋陽
映像:岡崎文生(NEO VISION)

衣装:ROCCA WORKS
照明:遠藤清敏(ライトシップ)
音響:牛川紀政
舞台監督:原口佳子(officeモリブデン)
演出助手:山田歩
宣伝写真:野村佐紀子
宣伝美術:佐藤寛之
記録写真:GO (go-photograph.com)
予告編、映像版制作:古屋和臣
制作:三五さやか、ビーグル・インク株式会社

上演日:2008/2/9-11
会場:吉祥寺シアター
上演時間:110分

主催:大橋可也&ダンサーズ
助成:財団法人セゾン文化財団、芸術文化振興基金、財団法人東京都歴史文化財団 平成19年度創造活動支援事業、財団法人アサヒビール芸術文化財団
協力:村山季美、大橋めぐみ