Kakuya Ohashi and Dancers

ザ・ワールド (A) --ダンスパフォーマンス--

2013年、巨編SF小説『グラン・ヴァカンス』のダンス作品化によってコンテンポラリーダンスにまた新たな地平を拓いた大橋可也&ダンサーズ。
江戸以来の歴史と新たな開発の共存する東京・江東区を舞台に、リサーチに基づく複合型のプロジェクト『ザ・ワールド』を始動。
その過程で生まれた2つの面、リサーチャーが街から集めた素材をもとに振付を展開したダンスパフォーマンス(A)と、街の記録をとどめたインスタレーション/トーク(B)
プロジェクトのモチーフは、吸血鬼――。

[更新情報]

  • 2014/03/11 3/29-30に開催するザ・ワールド(B)の開催情報を公開しました。
  • 2014/03/08 3/9(日)14:00の回はご好評につき予約受付を終了しました。当日券は開演の30分前より販売します。
  • 2014/03/06 3/8(土)19:00の回はご好評につき予約受付を終了しました。当日券は開演の30分前より販売します。
  • 2014/03/06 ドラマトゥルク長島確による「このプロジェクトについて」を公開しました。

このプロジェクトについて

「ザ・ワールド」は大橋可也&ダンサーズ初の、リサーチをベースにしたプロジェクトである。このプロジェクトは、ある土地(江東区)をリサーチし、それをもとにダンスをつくるプロセスを重ねていく、おそらく息の長いものになるはずだ。
リサーチをもとに、踊る?大橋が依拠する暗黒舞踏には「舞踏譜」という手法があり、テキストを身体への指示書として読み解きながら振付を行う。この考え方を応用すれば、どのようなテキストでも踊ることができる。地元の人のおしゃべりでも、リサーチの報告書でも、地図でさえも。
なぜ吸血鬼なのか?吸血鬼の物語には二系統あり、ドラキュラのようなスーパーモンスターが超常的な力を振るうタイプと、もうひとつ、種族としての吸血鬼がひっそりと移住してくるタイプである。後者の吸血鬼は、ひそかにまちに溶け込まなければならない。協力者を見つけなければならない。見た目よく、礼儀正しくないといけない(ゾンビと違って吸血鬼は招待なしには他人の家に入れないのだ)。こうした努力はすべて、血を吸うためである。異物としてのアーティストがまちへ出ていく際の問題の一端がここにある。
このプロジェクトの吸血鬼は、血のかわりに土地の記憶を吸う。そしてまちなかに点々と、ダンスを残していくのだ。

ドラマトゥルク 長島確

振付・構成・演出:大橋可也
ドラマトゥルク:長島確

出演:古舘奈津子、とまるながこ、阿部遥、山本晴歌、伊藤雅子、川瀬雅、長屋耕太、麻上しおり、仲子、大隈智巳
リサーチャー:加藤雄大、小林あずさ、坂上翔子、涌井智仁

音楽・音響:涌井智仁
照明:筆谷亮也
舞台監督:原口佳子(モリブデン)
衣装:ROCCA WORKS
写真:GO (go-photograph.com)
宣伝美術:石塚俊
コーディネーター:及位友美(voids)

[日時]
2014/3/8(土)19:00
2014/3/9(日)14:00 / 18:00

受付開始は開演の30分前。開場は開演の10分前。

[会場]
森下スタジオ Cスタジオ
東京都江東区森下3−5−6
地下鉄都営新宿線、都営大江戸線森下駅 A6出口 徒歩5分
東京メトロ半蔵門線、都営大江戸線清澄白河駅 A2出口 徒歩10分

[参加費]
一般:2500円、学生:2000円
当日は各500円増し。

[申込み]
Webからのご予約:申込みフォーム

メールでのご予約:
tickets@dancehardcore.com まで、
1. お名前(フルネーム) 2. ふりがな 3. 当日ご連絡のつく電話番号 4. ご希望日時 5. 券種(一般/学生) 6. 枚数をご連絡ください。
携帯のアドレスをご利用の場合はdancehardcore.comからのメールを受信できるよう、設定してください。

[問い合わせ]
一般社団法人大橋可也&ダンサーズ
tel: 03-6905-9264
mail: office@dancehardcore.com

主催:一般社団法人大橋可也&ダンサーズ
助成:芸術文化振興基金
協力:公益財団法人セゾン文化財団

[プロフィール]
大橋可也&ダンサーズ(おおはしかくやあんどだんさーず)
1999年結成。ハードコアダンスを提唱、暗黒舞踏の方法論を基に現代社会における身体の在りかたを追究しているダンスカンパニー。2008年に発表した『帝国、エアリアル』では関連するフリーペーパーを制作、配布するなど、ダンスの枠組みにとどまらない活動をおこなっている。2013年2月、写真家GO撮影による初の写真集「Books, Phantoms」を発売。2013年7月には、日本SF界を代表する作家、飛浩隆による長編小説『グラン・ヴァカンス』をダンス作品化、発表した。舩橋陽、大谷能生、空間現代ら先鋭的なミュージシャンとの共同作業も多くおこなっている。

長島確(ながしまかく)
日本におけるドラマトゥルクの草分けとして、コンセプトの立案から上演テキストの編集・構成まで、身体や声とともにあることばを幅広く扱う。ベケットやサラ・ケイン、ヨン・フォッセらの戯曲の翻訳のほか、阿部初美、中野成樹をはじめさまざまな演出家や劇団の作品に参加。また『墨田区/豊島区/三宅島/淡路島在住アトレウス家』等のアートプロジェクトも手がける。ミクストメディア・プロダクト/中野成樹+フランケンズ所属。